社会

夫婦別姓反対派にTBS宇垣美里アナが意見「名前だけでつながっているわけじゃないですからね」

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 では、反対派の本音はいったいどのようなものなのか。弁護士の打越さく良氏は以前Wezzyで行った夫婦別姓に関する講義のなかでこのように解説している(リンク)。

<反対意見はいずれも根拠のない、ふわ~っとしたことばかりですが、これを主張する人たちは、家族ひとりひとりが家に対して忠実であり、それぞれ夫や妻、父や母という役割をきちんと果たすことは、国家に対して忠実であり、国民ひとりひとりが国に奉仕することに繋がる、と考えているようです>

 これは、憲法24条を改正し、「家族は互いに助け合わなければいけない」という家族条項を付け加えようとする動きと軌を一にするものだ。日本会議をはじめとした保守層が押し進めるこの家族条項は、家父長制を復活させて女性差別を温存し、さらに、国が担うべき社会福祉を「自己責任」のお題目のもとで家族に押し付けるものになる。夫婦別姓を強行に認めたがらない人々が望む社会は、「父への忠誠」「国への忠誠」を求める、戦前回帰を指向する社会であろう。

 夫婦別姓禁止についての民法規定が憲法に反するという裁判はこれまでも起こされており、2015年には最高裁で争われたが、その際は合憲の判決が出ている。しかし、夫婦別姓に対する社会的要請は強い。2018年に内閣府が行ったアンケートでは、賛成(42.5%)が反対(29.3%)を上回った。夫婦別姓を求める裁判も、今年だけで3件目となる。今後もこの裁判の行方を注視したい。

(倉野尾 実)

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