『水曜日のダウンタウン』の警察騒動、「デッドボール」が出る理由の検証が必要

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 『水曜日のダウンタウン』がこのような問題を起こしたのは、今回が初めてではない。2016年には、安田大サーカス・クロちゃんが出演する「クロちゃん、どこかに閉じ込められてもTwitterさえあれば助けてもらえる説」という企画の収録で、一般の住民に迷惑が及んだため警察沙汰となったうえ、企画中止になったことがある。これは、とあるマンションの一室に閉じ込められたクロちゃんが、自身のツイッターから発信する部屋の特徴や、そこから聞こえる音などのヒントを頼りに、フォロワーからの救出を求める企画だったが、居場所を探すネットユーザーの迷惑行為が起きた。

 今回の騒動も根本的には2年前の騒動とほぼ同じ構図の問題であり、過去の失敗で得た教訓がなにも活かされていなかったことが浮き彫りになったわけだが、前述『ワイドナショー』のなかで、東野幸治による<こういう場合、次の収録行ったときに、どういう態度で(番組スタッフと)接するんですか? 怒るのか、励ますのか>との質問に、松本は<僕は『水曜日のダウンタウン』に関しては、いっさい怒ったことないですね。まあ、そんなこと言われてもしょうがないし、面白いときもあるし、全然面白くないときもありますけどね。だから、それはもう、ね! そういう番組やから、できたら続けていけたらいいなとは、思うんですけどね>と回答。そして、<だから、浜田が悪いんじゃないですか。あいつが陣頭指揮をとっていたみたいやから>と、「浜田が悪い」のボケを天丼してこの話題を締めくくった。

 先に引いた発言で、松本は<これは、ビーンボールではなくて、ちょっとすっぽぬけちゃうというか>と述べ、「故意」ではなく、本気で笑いに向き合ったうえでの「事故」ならば仕方がないかのような発言をしていたが、この認識ではやはり再発防止への徹底した検証と反省は期待できないし、今後も似たような騒動が繰り返されてしまうだろう。

 『水曜日のダウンタウン』は、現在のテレビ界では突出して攻めた企画を連発する番組としてコアなファンも多い。それだけに、きちんとした対応をしたうえで、長く続く番組になってほしいのだが……。

(倉野尾 実)

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