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RADWIMPSへの抗議、セカオワ「女性蔑視批判」…アーティストが取るべき姿勢とは

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RADWIMPSのライブ抗議デモで逮捕、セカオワ「女性蔑視批判」…アーティストが取るべき姿勢とはの画像1

野田洋次郎Instagramより

 バンド・RADWIMPSのライブ会場付近の駐停車禁止の交差点に駐車したとして、兵庫県警神戸水上署は626日、40歳くらいの男を道路交通法違反の疑いで現行犯逮捕した。同署によると、逮捕された男は車に同乗していた3人の男女と共にRADWIMPSの曲「HINOMARU」が不適切だとしてライブ中止を求める抗議活動をしていたという。ネット上では抗議活動を予告する書き込みもあり、兵庫県警はライブ会場付近を警戒に当たっていた。なお、逮捕された男は黙秘しているとのことだ。

 「HINOMARU」は、RADWINMPS66日に発売したニューシングル「カタルシスト」に収録されているカップリング曲で、<さぁいざゆかん 日出づる国の 御名の下に><気高きこの御国の御霊>といった歌詞が「軍歌のようだ」「戦争を連想する」「ナショナリズムを煽っている」として発売直後からSNSでの批判が相次いでいた。

 作詞・作曲を手がけたRADWINPSのボーカル・野田洋次郎は、68日と610日にTwitterにコメントを投稿。68日の投稿は「HINOMARU」の歌詞に思想的な意味はなくただ純粋に自分が生まれた国のことを歌ったという主旨の説明だったが、610日の投稿は歌詞に不快感を抱いた人に対する謝罪も含まれていた。ちなみに「カタルシスト」は、現在開催中の2018FIFAワールドカップロシア大会のフジテレビ系テーマソングだ。

 デモ隊の様子をツイートしているライブ観客もちらほらいるが、人数が少なく大規模なデモにはならなかったため、まるで気に留めていない様子だ。このデモを「HINOMARUに抗議するライブ会場前アクション」と題した主催者は<「HINOMARU」に抗議し、廃盤と2度と歌わない事を求める><絶対に許されない歌を出してしまいました。バンドとレコード会社は表明して下さい。ファンの方々は求めて下さい。それが解決策です>と主旨を表明していた。

 「HINOMARU」の歌詞をどう捉えるかは結局のところ受け手によるとしか言えないものだろう。野田洋次郎は、「思想的な意味はない」としており、ライブMCで「何も悪いことしてない」と訴えていたという。一方で、「軍歌のようだ」と批判した人にとっては、そう受け止める理由があっただろう。無邪気に「日本最高」と言えない複雑な背景を持つ人も大勢この土地に暮らしている。また、愛国を叫ぶ人の中には、排他的な思想を持ち、他文化にルーツを持つ人々への差別意識を隠さない攻撃的な人もいる。今回、野田がそうした複雑さを知らず、“純粋”な気持ちで綴った言葉が物議を醸したわけだが、「何が悪い」と開き直るのではなく批判に耳を傾け、彼や彼らのファンが日本の歴史や日本を取り巻く諸問題を学ぶ機会になるのならば、騒動は無駄ではないのかもしれない。

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