6月29日放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)で、西郷輝彦(71)と辺見えみり(41)の“親子”が初共演を果たす。2人が登場するのは、同番組のメイン企画“本音でハジゴ酒”。酒を飲み交わしながら赤裸々なトークをするコーナーだ。西郷輝彦は1972年に、歌手で女優の辺見マリ(67)と結婚。長男の辺見鑑孝(44)と長女の辺見えみりを授かるものの、1981年に離婚。当時4歳だった辺見えみりは、兄と共に母・マリの下で育てられることになった。西郷輝彦は1990年に19歳年下の女性と再婚し、3人の娘に恵まれている。
複雑な関係にある父娘の西郷輝彦と辺見えみりは、これまで芸能界で“共演NG”とまで言われてきた。実際に現在まで親子共演はなかったわけで、大なり小なり確執はあったのかもしれない。しかし最近になって、2人の関係は良好になっている模様である。辺見えみりは今回の『ダウンタウンなう』出演に際して、Instagramで「今まで話していない子供のころの話などを話しました。なんだか不思議な気分のロケだったなぁ…」とコメント。西郷輝彦とのツーショットも投稿した。
いつから互いに歩み寄るようになったのかはわからないが、2013年にはすでに兆候があった。同年に辺見えみりは第1子の女児を妊娠しており、これに西郷輝彦はTwitterで「えみりがおめでたのようです」「私もデビュー50周年。こいつぁ春から縁起がいいわい!」と喜びの言葉を投稿。同ツイートでは「息子の鑑孝も入籍」とも言及している。
さらに辺見えみりが出産した際は、「えみりの次に美人の孫に早く会いたい」というコメントを発表。テレビでの共演こそなかったものの、プライベートでは以前から娘のことを気にかけていたようだ。
一方で辺見えみりも、昨年ミュージカル『アニー』の制作発表で父親と電話で話したことを告白。西郷輝彦が前立腺がんの再発を発表したばかりの時期で、彼の容態について「すごく元気な声だった」「(西郷輝彦は)強い気持ちでいるので私も信じて待っています」と語っている。
辺見えみりは、今年2月に俳優・松田賢二(46)との離婚を報告。なんの因果か娘が“4歳”の時に離婚となった。ちょうど西郷輝彦と辺見マリが別れた時の辺見えみりと同じ年齢だ。娘は現在、えみりと共に暮らしている。しかし、えみりの娘とパパ・松田賢二との間には、かつてえみりが体感したような確執はなく、良好な関係を築いているようである。というのも、松田は婚姻中から子煩悩で知られていたが、離婚後も娘を最優先で考える姿勢は変わっていない。
今年4月、松田は朝日新聞デジタルのインタビューで子育てについて語っており、一週間に一度、娘が自宅に泊まりにくる形で親子の交流を続けていることを明かしている。<娘が遊びにくるときは、僕が幼稚園にお迎えにいっておもちゃ屋さんに寄ってから帰るのがお決まりのコース>だそうで、<教育面は母親がうまくやってくれているので、それに甘えて僕はすっかり“何でも買ってあげる人”になってしまいました>と、別れたとはいえ元妻えみりを信頼していることもわかる。
女児人気の高いアニメなどのカルチャーも積極的に把握するようにしており、一般的に多くの親が苦痛としているであろう“人形遊び”は松田にとってもしんどいようだが、<娘と一緒にいて唯一つらいのがこの人形遊びですが、まぁ、それすらも娘のためならえんやこらです>と明るい。<離婚した先輩パパからは「ずっと仲良しでいるためには、どんなときでも娘を最優先すること」と助言されました><距離がなんだ、金がなんだ、時間がなんだ。そのすべてを払いのけてでも娘のために行動していたから絆を深めることができたとおっしゃっていたので、僕もそれは見習いたいと思っています>と、将来まで見据えた親子関係構築に余念がない。
<家族の形は変わっても、親子はずっと親子。一緒に暮らしていないからこその絆を構築していけたらいいなと思います>という松田。別れたとはいえ、えみりと松田は娘の両親として助け合いながら、大事な一人娘を共に育てていくのだろう。もしそれぞれ再婚する日が来たとしても、子供の権利を尊重した選択をしてほしい。
(ボンゾ)