
写真:ロイター/アフロ
西日本を中心に振り続けた豪雨は、100名近い死者と80名近い行方不明者を出し、全容はまだ見えないほどの大災害となった。天候が回復した9日、大雨特別警戒はすべて解除され、現在も救助や捜索が行われている。なお気象庁は今回の記録的豪雨を「平成30年7月豪雨」と命名した。まずは被災された方にお見舞い申し上げたい。
直接被災しなかった多くの方が、ボランティアなどなんらかの支援をしたいと考えているだろう。全容が明らかになっておらず、現地の混乱も予想される中、むやみにボランティアに赴くと、被災地に迷惑をかけることにもなりかねない。すぐさま被災地に行かなくても支援する方法はある。ともそこで本記事では、今回の豪雨災害を受け、設けられたウェブサイト等で支援金の特設サイトなどをいくつか紹介したい。
平成30年7月豪雨緊急災害支援募金(Yahoo!基金)
T-POINTカード、携帯電話利用料金に加算される形での寄付(ソフトバンク)、各種クレジットカードなどで寄付が可能。9日18時現在9237万7812円が寄付されている。なお携帯電話利用料金での支払い以外の方法については、Yahoo! JAPAN IDの取得(無料)が必要。寄付金は、被災都道府県・市町村への義援金や、復旧活動・生活再建を目的とした支援活動に使用する予定。
【2018年7月豪雨被害】緊急災害支援金(CAMPFIRE)
「クレジットカード」「コンビニ前払い」「銀行振込」「コンビニ後払い(Pay-easy)」での支払いが可能。「メールアドレス」「Twitter」「Facebook」のいずれかの方法でユーザー登録をする必要がある。詳しい会員登録の方法はこちら。寄付金額が段階的に設定されており、1500円、3000円、7000円、1万円、1万5000円、3万円、5万円、10万円の8つ。集まった支援金は、被災都道府県、被災市町村への義援金、支援団体への支援金(ピースウィンズ・ジャパン)として被災地に届けられる。9日18時現在、933万2124円が寄付されている。
西日本豪雨災害の被害者支援(LINE)
LINEポイント、LINE Payでの寄付が可能。どちらもスマートフォンのみ。LINE Payについては、手数料など諸経費を4%差し引いた金額が寄付される。LINEポイントは、1円、5円、10円、50円、100円、500円、1000円、5000円からの支払いが可能で、LINE Payは一口300円から。寄付送金先は決定次第LINEのCSRサイトにて報告するとのこと。
西日本を中心とする豪雨災害の支援募金(Makuake)
「クレジットカード」「コンビニ払い」「銀行振込(Pay-easy)」「ネットバンク振込」での支払いが可能。こちらも会員登録の必要有。1000円から100万円まで、段階的に支援金の金額コースが設定されている。集まった寄付は、被災した地方自治体への義援金や、災害復旧活動、支援活動などに利用する予定。寄付先については、決定次第サイトなどで報告する予定。現時点では自治体への直接寄付を予定しているそうだ。9日18時時点で、128万4000円が集まっている。
西日本豪雨 災害緊急支援募金(さとふる)
ふるさと納税を活用した募金サイト。「クレジットカード決済」「ソフトバンクまとめて支払い」「au かんたん決済」「ドコモ払い」「コンビニ支払い」「Pay-easy(ペイジー)支払い」での支払いが可能。1000円より1円単位での寄付が可能になる。返礼品を希望しない場合、全額が自治体に届けられる。9日18時現在、岐阜県関市、京都府福知山市、京都府亀岡市、岡山県西粟倉村、愛媛県今治市、愛媛県西予市、福岡県赤村への寄付が可能。なおふるさと納税の仕組みについては、wezzyで「生き延びるためのマネー」を連載中の川部紀子さん「お得な「ふるさと納税」をゼロから解説、面倒なようで実は簡単! すべての納税者必見!」を参考にしていただきたい。
他にも多数の企業で寄付が募られているので、寄付を考えている人は、ネットなどで検索をして、自分にあったサービスでの寄付をオススメする。
なお現在、木楽舎にて荻上チキ『災害支援手帖』が無料公開されている。被災地のために何かしたいと思っても、方法を間違えてしまうと、むしろ迷惑をかける可能性もないわけではない。また寄付金の使われ方、義援金と支援金の違いなど、支援の際に必要な知識も網羅されている一冊だ。週末にボランティアに行こうと考えている人や、自分に何が出来るのかわからない人にオススメしたい。一家に一冊置いておくのも手だろう。