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離婚を告げられて「自分は悪くない」の一点張りになる人が見えていないもの

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Thinkstock/Photo by maroke

 発言小町の定番は「これって非常識ですよね!?」と問いかけるトピ主が一番非常識、または「私は悪くないですよね?」と問いかけるトピ主が一番大暴れしている、というパターンだ。今回も、一見不条理に離婚を突きつけられたかのようなトピタイトルでありながら、トピ主は典型的な「私は悪くないっ!」スピリットを持っていた。

夫に趣味を持つことを勧めたら、離婚と言われた

 トピ主名「途方に暮れて」さん、というところからして混乱がうかがえる。トピ主(女性・年齢不明・専業主婦)は、結婚して20年が過ぎ、昨年の春から下の子供も一人暮らしになり手を離れたので、これまでも細々とやっていた英会話に加え、太極拳とヨガを始めた。これが面白く、語学で知識欲も満たされ、無理がない運動で体を動かすことで健康状態や精神状態も安定し、残り30年もあるだろう人生にハリが出てきたのだという。

 しかし「夫は相変わらず仕事と家事だけだなぁ、せっかく子離れしたのに」と思ったため、夫に何か趣味を始めてみたら、太極拳とヨガ一緒にやってみてもいいし、と先週提案したところ、夫が激昂した。

「普段全く怒ることもなく、子供に対しても厳しいけど怒鳴ることなく冷静に叱っていた夫が、声を上げて涙を流して怒鳴りだしたのを初めて見て、私も衝撃を受けました。

夫が言うには、私が言うから涙を飲んで小学校からずっとやってきた吹奏楽を辞めたのに、今更何を言うのだ、と。

私の記憶では、上の子供ができた時ぐらいに市民吹奏楽団を辞めてきた、というぐらいのことで、私が辞めるように強く迫ったという記憶はないのですが……

吹奏楽団の活動は週に1度平日が遅いぐらいだったかと記憶してまして、そんなことで辞めさせるようなことは考えられませんし……

 困惑するトピ主。その時はそのまま夫が黙ってしまったので疑問に思いつつもそれ以上深く話すことができなかったが、先週の金曜の夜に「子供も離れたことだし、離婚しよう」と言われ、そのまま夫は出て行ってしまい、もう1週間も帰ってきていない。電話も出ず、メールを送っても返ってこなかった。

「わからないことだらけで、それを訊こうにも話せないし、どうしたらいいのかほとほと困り果てております。

離婚するつもりは全くありません。

生活も今までうまくいっていたと思うのです」

 さらに困惑するトピ主。とにかくまず夫の話を聞きたいと思うのだが、どうしたら夫は取り合ってくれるだろうか、知恵を貸して欲しい……という相談だ。

 これだけで激昂するのも変なので、恐らくこれまでトピ主が夫に対して何かひどいことを言ったりやったりしてきたことは想像がつく。夫は色々と我慢してきて、今回のトピ主の一言にプツンと糸が切れてしまったのではなかろうか……。結婚から20年が経ち子供たちも独立したということなので、トピ主夫妻は40代後半〜50代くらいの年齢だろう。我慢の限界、熟年離婚待ったなしだ。トピには「びっくり」投票が7800を超え、コメントもトピ主が悪いのではという憶測が相次いだ。

「誰だって離婚したいと思うでしょうね。

トピ主さんの記憶に無い事は相手の記憶違い、と思うような性格からして、旦那さんはずっと我慢の生活だったんでしょうね。

トピ主さんは働いていますよね? まさか専業主婦なのにそんなに偉そうなんてあり得ないですよね。

働いているなら困らないだろうから、今すぐ旦那さんを自由にしてあげてください」

「『そんな意味じゃない。』『強く迫って(求めて)ない。』という方の多くは、自分の言い分をよく覚えていない方が多いようで。

いじめっこといじめられっこの意識の差にも似ていますね」

「トピ主さん、昔の事だから思い出せないのかもしれませんが言われた方はしっかり覚えているのです。

どんないい方にせよ『あなたが何らかの事を言ったために旦那さんは趣味を辞めた(辞めさせられた)』のは相手の中では事実です。

そのことも忘れてしまって のうのうと趣味を持てなんて旦那さんの激昂はよくわかります。

それで離婚したくないとか

たぶん謝っても許してはもらえないでしょうね」

「ご主人の中で奥様に対する不満が20年の間にいくつも積もり積もって今回爆発したんじゃないでしょうか?

吹奏楽の件も奥様が直接「やめろ」と言ったわけじゃなく、子供が出来てからの妻の忙しそうな言動がそう自分に言われてる気がして自分から辞めたけど、妻がそういう言動をしたから辞めるに至ったのだ、妻にやめさせられたのだ と思ってるんじゃないでしょうか?

浮気とかも考えられなくはないですが、今回の奥様の言葉をきっかけに出て行ったのであればその線は薄そうですね」

 すがすがしいほどにフルボッコにされている。「まさか専業主婦なのに偉そうにするなんて……」という批判もアレだが。さて、このような流れで反省を見せることなく反論を繰り返すのがこの手のトピを立てる者たちの傾向だが、トピ主も例に漏れず売られた喧嘩を買ってきた。

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

twitter:@watcherkyoko

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