インパクト大のデタラメ情報で女性を惑わす妊活雑誌、ノリは軽いが罪は重い

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 子宮イキイキ夜ふんパンツの写真とともに掲載されたイメージモデルの横にあしらわれたキャッチは「ひもパンみたいで夫ウケもよさそう」。紐パンでテンションが上がる男性は確かに一定数いるようですが、そういった男性はセクシー路線が好物なのでは。キュートなピンク×パイナップル柄という、よく言えばガーリー悪く言えば子供っぽい〈カマトトパンツ〉で欲情してもらおうという魂胆が、なんだかなあ。

 こちらの物件は当連載の過去記事(「おしゃふん」が女性を健康に? ベストフンドシストに矢口真里まで担ぎ出したふんどし業界の詭弁マーケティング)も、ぜひご参考に。ちなみに〈夜ふん〉の元ネタである『夜だけ「ふんどし」温活法』(日本ふんどし協会著・山田麻子監修/大和書房)では、血流を促しムレを防ぐことから、痔やカンジダ症の予防と言っておりました。

 以上、どうかしてる度の高いページをご紹介しましたが、同誌で紹介されている妊活アイテムも、全般的にひどい。「授かりドリンク」に「陰嚢冷却下着」「子宮の冷えをやわらげるパンティライナー」「妊活ベビ待ち茶(開発者も飲み続けて妊娠!だそうです)」etc…ですから。

 それに加え、「タイミング砲」だの「ちんたまレシピ」(玉ねぎをレンチンするのが語源のようですが、ココロが汚れているので別の意図を感じます)だの下ネタ系タイトルと、「ベビ待ちGirl」「あかほしGIRL」というキラキラ感爆発造語がからみあうと、もう胸焼け必須。

 待ち時間のやたら長い不妊治療系クリニックの待合室でコレを読んでいたら、テンションがだだ下がりしそう。私は医療情報(どんなにまともでも)とスピ&トンデモの合体が最も醜悪だと思っているので、イヤ~な異界を覗いた気分でいっぱいです。これらを〈治療の間のリフレッシュになる、楽しい情報〉だと思っている作り手たちもまた、おかしな物件と同列の〈トンデモ〉に、カウントさせていただきましょう。

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