7月20日に福士蒼汰(25)主演で実写化された映画『BLEACH』が公開される。『BLEACH』の原作は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていた久保帯人による同名漫画。福士蒼汰の他には、杉咲花(20)、吉沢亮(24)、MIYAVI(36)、早乙女太一(26)、田辺誠一(49)、江口洋介(50)、長澤まさみ(31)など豪華キャストが出演する。人気漫画の実写映画作品は、興行的にも批評的にも振るわないケースが多いが、『BLEACH』は果たしてどうなるのだろうか。ちなみに、7月17日放送の『火曜サプライズ』(日本テレビ系)には、そのなかから、福士蒼汰と杉咲花が出演する予定だ。
『BLEACH』のストーリーは、幽霊が見えること以外は普通の高校生・黒崎一護(福士蒼汰)が死神を名乗る謎の女・朽木ルキア(杉咲花)から力を譲り受け死神代行に。一護は家族と仲間を守るため着物のような死覇装(しはくしょう)を纏い、斬魄刀(ざんぱくとう)を手にして人間の魂を喰らう悪霊・虚(ホロウ)と死闘を繰り広げていく、といったもの。
すでに公開されている予告編には、オレンジ髪の福士蒼汰が死覇装で剣戟を交わすシーンなどが映し出されている。『ジャンプ』作品で“着物”“刀”と言われると、『るろうに剣心』や『銀魂』といった作品を思い出す人も多いかもしれない。
2012年に公開された佐藤健(29)主演の映画『るろうに剣心』は、興行収入30億円を突破。続編の『るろうに剣心 京都大火編』と『るろうに剣心 伝説の最期編』も公開され、興行収入は前者が52億円、後者が43億円を突破する大ヒットを記録していた。また、2017年に公開された小栗旬(35)主演映画『銀魂』は興行収入38億円を記録。今年8月には続編『銀魂2 掟は破るためにこそある』の公開を控えている。
『BLEACH』は、最先端のCGと死神同士が激突するバトルを売りにしたアクション・スペクタクル作品なので、『るろうに剣心』寄りの作風になるだろう。『るろうに剣心』『銀魂』が成功した要因のひとつに、原作へのリスペクトがあった。『BLEACH』の原作は、時に“オサレ”と揶揄されるほどクサいセリフや横文字の技名、ポエムなどがファン心を掴んで離さなかった作品。そのため“オサレ感”を映画でいかに再現できるかが鍵を握っているのかもしれない。
74巻で完結した原作コミックは世界中で人気を博し、これまでに累計1億2,000部を突破している。“原作ファンが多い=成功する”という方程式は成立しないが、どのような仕上がりになっているのかファンも注目していることだろう。
(ボンゾ)