一時期の柳楽優弥にならないよう、スタメンKiDSは続けてほしい
さて、スタメンKiDSとして活動してきた城桧吏が役者デビューしたのは、2017年12月から配信されたドラマ『僕だけがいない街』(Netflix)。その後、2018年4月公開の映画『となりの怪物くん』、今回の『万引き家族』と、順調にキャリアを重ねている。
「ほかのメンバーも舞台やドラマなどには出演しているのですが、『万引き家族』への出演は、それが発表された時点ですでに、『これすごいことになるぞ』とファンはかなりざわついていました。桧吏くんは前2作への出演が立て続けに決まった上での、世界的な映画監督である是枝さん作品への参加でしたしね。また是枝監督は、毎回少年を起用するため、ショタコン界隈でもかなりの有名人ですからね(笑)」(前出Dさん)
ただしその一方で、複雑な思いを抱えるファンもいるらしい。
「桧吏くんに俳優としてのお仕事が増えてうれしい半面、映画の撮影中はイベントをお休みすることも多く、悲しかったのも事実。『万引き家族』での出番の多さや桧吏くんへの高評価もとてもうれしいのですが、その結果、批判をする人が増えたり、冷やかしでスタメンKiDSのイベントに来る方がいたりしたら……人気が出た証拠とはわかりつつも、ちょっとイヤですね」(前出Cさん)
同じく是枝裕和監督2004年の作品『誰も知らない』に主演した俳優・柳楽優弥の過去も、ファンに不安を抱かせる一要素だという。
「今でこそいい役者さんになりましたが、大きすぎる期待ゆえ、若い頃は激太りと激やせを繰り返したり急性薬物中毒で救急搬送されたり……桧吏くんがそんなことになったらと思うと不安です。ただ、桧吏くんはインタビューで『いつもと変わらず自分らしくいる』とよく話しているので、ちょっと安心しています」(前出Cさん)
事実、リリースイベントなどでファンに見せる顔は「『万引き家族』以降も、いつも通りの桧吏くん」(前出Bさん)なのだそうだ。では、城桧吏の今後について、ファンはどう考えているのだろうか?
「『世界的な役者になったのに、いつまで特典会でゲームとかやらせてるんだ』なんて心ない声も一部ファンにはありますが、スタメンKiDSを続けながら役者も頑張ってほしいと、私は思っています。確かに両立は大変かもしれませんが、同い年ぐらいの男の子と集まってする活動は、本人にとってストレス解消になる部分もあると思うんです。役者の現場だと、どうしても周りの役者さんもスタッフさんもみんな大人で、常に緊張してしまうはず。昔からの自分を知ってくれているメンバーがいる“帰る場所”があれば、桧吏くんも周りの目を気にせずに、いろいろ話したりすることもできるでしょうしね」(前出Bさん)
『万引き家族』の公開で世界的な名声を獲得しつつも、週末はアイドルユニットのいちメンバーとして小さなステージに立ち続ける城桧吏。「将来はリリー・フランキーのような俳優になりたい」という夢がかなう頃、彼はどのような舞台に立っているのだろうか?
(文/有馬ゆえ)
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