社会

杉田水脈議員の優生思想「LGBTは『生産性』がないので税金を使って支援する必要はない」

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 しかも、杉田議員がこのような発言を行ったのは、これが初めてではない。

 2015年、兵庫県宝塚市が同性カップルに証明書を発行するのを検討し始めた際、彼女は自身のブログで以下のような文章を綴った。ここでも、今回と同様に「生産性」という言葉を用いて、LGBT支援の政策を行うことに異議を唱えている。

<渋谷区の条例案では男女同権とこの問題を同列に扱っていました。そのこと自体に違和感があります。が、敢えて同根の問題として扱えというのであれば、まず、差別と区別は違うということです。

 私は昨年本会議で「男女平等は絶対に実現し得ない妄想だ」と発言して、多方面から批判を受けました。

 男性に向かって「子供を産みなさい。」と言っても無理です。この事実がある以上、いくら男女を平等に扱おうとしてもそこに物理的に無理なことがたくさん存在します。これは差別ではなく区別です。

 それと同様に生産性のあるものと無いものを同列に扱うには無理があります。これも差別ではなく区別です。>(2015327付杉田水脈公式ブログより)

 他にもある。2016年、「保育園落ちた日本死ね!!!」が話題となっていた際、201674日付産経ニュースに「「保育園落ちた、日本死ね」論争は前提が間違っています 日本を貶めたい勢力の真の狙いとは…」と題された文書を寄稿。「保育所に頼らず、子供は親が家で育てるべき」といった主張がなされているのだが、ここで彼女は陰謀論をもち出しているのだ。

<旧ソ連崩壊後、弱体化したと思われていたコミンテルンは息を吹き返しつつあります。その活動の温床になっているのが日本であり、彼らの一番のターゲットが日本なのです。

 これまでも、夫婦別姓、ジェンダーフリー、LGBT支援-などの考えを広め、日本の一番コアな部分である「家族」を崩壊させようと仕掛けてきました。今回の保育所問題もその一環ではないでしょうか。>

 男女同権やLGBT支援を「コミンテルン陰謀説」と結びつける、まさに唖然とするしかないカルト発言だが、ひとつ確認しておきたいのは、この発言は、ネット掲示板に日々妄言を書き散らす無名のネトウヨによるものではなく、政権与党に属して議員バッジをつけ、強い権力をもつ国会議員のものであるということだ。

 このような人物が国会議員の座にいるという現実を、私たちは改めて見つめ直す必要がある。

(倉野尾 実)

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