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日本一稼ぐスポーツ選手・錦織圭の賞金総額はいくらになる?

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写真:AP/アフロ

 2018年6月25日から予選が行われ、7月2日から7月15日にかけて本戦が開催されたテニスのウィンブルドン選手権。最終日の男子シングルス決勝は、第12シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第8シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)を破り、3年ぶり4度目の優勝を飾った。ATP世界ランキング21位だったジョコビッチは、この勝利で最新世界ランキングのトップ10位に復帰。完全復活をアピールすると共に、優勝賞金225万ポンド(約3億3500万円)を手にした。

4大大会のすべてでベスト8以上という快挙

 今大会に第24シードで挑んだ錦織圭は、日本男子として1995年大会の松岡修造以来23年ぶりとなるベスト8となった。これで、錦織は4大大会(全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン選手権、全米オープン)のすべてでベスト8以上を達成した。これは、日本人選手では伊達公子と並ぶ記録である。

 ウィンブルドンを主催するThe AELTC(オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)によれば、今年度の賞金総額は昨年から7.6%増の3400万ポンド(約50億円)になるという。また、男女シングルスの優勝賞金は昨年から5万ポンド(約740万円)増であった。

 ウィンブルドン本戦では、1回戦で敗れた選手であっても賞金3万9000ポンド(約580万円)を受け取れるが、途中棄権やプロの基準に達しないプレイをした選手に対して、主催側は賞金を没収する可能性を示唆していた。これは昨年の大会で途中棄権が多く見られたことへの措置である。

 ちなみに、ベスト8まで残った錦織が手にした賞金は28万1000ポンド(約4100万円)とされている。もちろん、賞金以外にも多くの収入があるだろう。錦織の公式サイトには、日清食品やユニクロ、JAL、ナイキをはじめとして、14社の大手企業がスポンサーとして名を連ねている。

日本人トップ、全体でも35位の3460万ドルの錦織選手

 今年6月、アメリカの経済誌「フォーブス」が「世界で最も稼いでいるスポーツ選手」の最新ランキング100を発表した。錦織は日本人トップ、全体でも35位の3460万ドル(約38億円)でランクインしている。全体の1位は元プロボクサーのフロイド・メイウェザー(アメリカ)で2億8500万ドル(約320億円)、2位はサッカー選手のリオネル・メッシ(アルゼンチン)が1億1100万ドル(約124億円)。前年と前々年で1位であったサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)は1億800万ドル(約121億円)で3位であった。

 ランキングに入っている100人のうち、テニス選手は錦織を含めて4人しかいない。7位のロジャー・フェデラー(スイス)が7720万ドル(約86億円)、20位のラファエル・ナダル(スペイン)が4140万ドル(約46億円)、88位に今回のウィンブルドンで優勝したノバク・ジョコビッチが2350万ドル(約26億円)となっている。また、錦織以外の日本人選手でランクインしているのは、メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースで活躍する田中将大が95位の2310万ドル(約25億円)だけである。収入だけでいえば、錦織は世界のテニス界においても、日本人のプロスポーツ選手としても、成功者といえるだろう。

さらなる飛躍が期待される得意な全米オープン

 錦織が初めてウィンブルドンに挑戦したのは2008年のことだった。そのときは1回戦でケガのため棄権している。翌年は、右ひじの骨折で欠場した。2010年は、この年の大会で優勝するラファエル・ナダルと初戦であたり、負けている。2011年もATP元世界ランキング1位のレイトン・ヒューイットに1回戦負け。

 全豪オープンでベスト8まで残った2012年には、3回戦で当時ATP世界ランキング9位であったファン・マルティン・デル・ポトロに負けた。翌年の2013年も3回戦で敗退。世界ランキング10位で挑戦した2014年はベスト16まで。さらに世界ランキング5位で期待された2015年は2回戦で、初戦に痛めた左足の故障で途中棄権してしまう。2016年は、4回戦まで進出したが、またしてもケガのため途中棄権。そして昨年は、3回戦でウィンブルドンを後にしていた。

 今年のウィンブルドンで、錦織が準々決勝で惜敗したあと、自身のTwitterでこのようなことをつぶやいている。

<たくさんの応援ありがとうございました! もうちょっと進みたかったですが、また来年このウインブルドンでリベンジしたいと思います>

 収入面では成功者かもしれないが、錦織は自分が目標とするテニス選手像を追いかけているのだろう。決して、自分が置かれた立ち位置に満足しているコメントではないことがうかがえる。

 Twitterのつぶやきには続きがある。

<次はアメリカに戻ってハードコートシーズンに励みます>

 “次”とは、ウィンブルドンの天然芝とは異なるハードコートで戦う全米オープンのことだ。2018年の全米オープンは8月27日に開幕する。全米オープンは錦織にとって、2016年に4大大会最高となる準決勝まで勝ち進んだ相性のよい大会である。昨シーズンの夏以降、ケガが重なったため、2017年の全米オープンは欠場している。

 7月16日付の最新ATP世界ランキングが発表され、錦織は前回から8つ順位を上げて、20位となった。この調子でいけば、昨年3月に記録した自己最高に並ぶ世界ランキング4位も見えてくるだろう。まずは、全米オープンで決勝の舞台を目指し、その流れでツアー後半戦を戦い抜いてほしい。そうすれば、来年のウィンブルドンでリベンジを果たすこともできるかもしれない。そして迎える来シーズン、ウィンブルドンの最終日にセンターコートで戦う錦織の姿を見てみたいものである。

あっしゅ

フリーライター。京都生まれの京都育ちで京都から離れられない♂。音楽と言葉が大好物。憧れの人物はアインシュタインとエルキュール・ポアロとアンディ・ウォーホル。パンダも好き。

twitter:@吉川 敦(ash)

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