公式キャッチコピーは「やさシティ、まつど。」……
残念要素ばかりを並べてきたが、もちろん、地元がそんな状態にただ指をくわえてフリーズしているわけではない。自治体は、「マッドシティ」ならぬ「やさシティ、まつど。」というキャッチコピーと共に、子育て中の世帯や高齢者が住みやすい環境作りに努めている。
「コスプレに優しい町」を打ち出し、活性化に取り組む動きもある(同様の試みをやっている市町村は多いが)。
長らくほぼバリアフリー化されていなかった(!)松戸駅と駅前広場、バスターミナルも、ようやく改善されつつある。駅周辺再開発のプロジェクトもあるようだ。
一方で、「マッドシティ」の汚名を逆手に取り、「MAD City」なる民間企業によるまちづくりのプロジェクトも進んでいる。
さて、マッドシティの未来はどうなるのか? それとも、どうにもならないのか? 後者の可能性を危惧しつつ、しばらくはその行く末を見守りたい。
(文/ミゾロギ・ダイスケ【松戸市出身】)
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