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長嶋一茂のテレビ番組での活躍の礎となっているのはパニック障害で苦しんだ経験だった

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テレビ朝日『ザワつく! 一茂 良純 ちさ子の会』 オフィシャルサイトより

 725日放送の『ザワつく! 一茂 良純 ちさ子の会』(テレビ朝日系)に長嶋一茂(52)が出演する。番組では石原良純(56)や高嶋ちさ子(49)らと共に、“毒舌トーク”を炸裂させるという。さらに長嶋一茂は同日、『あいつ今何してる?』(テレビ朝日系)にも登場し、彼の“同級生”が徹底調査されることになっている。

 ここにきてブレイクを果たし、バラエティー番組などに引っ張りだこの長嶋一茂。坂上忍(51)や梅沢富美男(67)などと同じように、忖度のない直球の発言がウケているのだろうが、歯に衣着せぬ発言ゆえに、ネットやSNSで叩かれてしまうこともしばしばある。

 長嶋は、SNSについていまはやる気がないとしながらも、「歳を取ったら、(どんどん炎上させることで)刺激になり、アンチエイジングになる」「いろんな人に迷惑をかけるのがいい」という持論を展開していたこともあり、世間の声など気にしていないようにも見える。だが、そんな長嶋も、かつて、パニック障害に苦しんだという過去がある。

 今年5月に放送された『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)によれば、長嶋がパニック障害を発症したのは1996年で、最初は“揺れ”を感じる程度だったのだが、ある日レストランのトイレでパニック状態になり病院に運ばれたという。その後どんどん症状が悪化し、2008年にはうつ状態に。当時は“死を望む自分の声”が聞こえるほど深刻化したとも語っている。

 6月放送の『八方・陣内・方正の黄金列伝』(読売テレビ系)でも、長嶋はパニック障害とうつ状態について言及。同番組では「自殺衝動がすごい。“お前が死ね、お前が死ね”って声が聞こえて、幻聴に近い。3時くらいになると包丁を持って死のうと……、包丁を毎晩毎晩持っていた」と壮絶な経験を告白していた。

 2010年に刊行された自著『乗るのが怖い 私のパニック障害克服法』(幻冬舎)では、闘病中の心境が赤裸々に書かれている。同書では「うつが酷い。ベッドから起きられない、仕事に行けない、約束が守れない、わけもなく涙が出る」といった文面もある。

 彼はなぜパニック障害に陥ったのだろうか。以前、『最終警告! たけしの本当は怖い家庭の医学』(テレビ朝日系)で長嶋の症状が取り上げられた際には、パニック障害は、ストレスなどが原因で脳内の神経伝達物質に異常が起こり、突然不安にかられパニックを起こしてしまうと解説されていた。発症した1996年と言えば、現役のプロ野球選手だった彼が2軍落ちした時期。もともと、長嶋茂雄(82)の息子として期待を一身に受けてきたこともあり、プレッシャーで心身ともに過重な負荷をかけていたことも要因のひとつなのだろう。

 希死念慮が浮かぶほど深刻な状態になってしまった長嶋を押しとどめたのは、子どもたちの存在だった。夜中、自殺衝動が涌き上がって涙が止まらなくなっても、幼稚園に行くために起き出した子どもたちの声が聞こえると、涙が止まったと前掲書で述べている。また、病気を克服の方向に向かわせたのは、規則正しい生活、漢方薬、さらに、自分の身体と心に向き合い「自分の中の自分と対話する」という作業だったという。

 長嶋は10年近くパニック障害と戦い続けることになるが、それによって野球以外の世の中を知り、人の気持ちを慮ることができるようになったことや、病気について知るために本を読みあさるうちに読書の習慣がついたこと(それまでは漫画以外読んだことがなかったという)など、得られるものもあったと前掲書に記している。

 バラエティー番組やワイドショーのコメンテーターなどで活躍している長嶋一茂の土台となっているのは、病気との苦しい戦いを通じて得たものによるのかもしれない。

(ボンゾ)

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