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登坂淳一アナが報道番組への復帰に意欲? その前にセクハラ報道の説明と謝罪をすべき

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フジテレビ公式サイトより(登坂アナは写真中央)

 719日放送『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に元NHKアナウンサーの登坂淳一氏が出演。NHKを退職した理由について「周りのレベルが低い」と回答し、出演者からいっせいに非難の声を浴びていた。

 登坂淳一アナは2018111日付でNHKを退職し、現在はホリプロに所属するフリーアナウンサーとなっている。番組ではNHKを辞めた理由について、まごつきながら<後輩に教えたり、育成っていうのがあって、たとえば、選挙の前とかですと、候補者300人分の資料をつくって覚えるんですよ。『覚えると、本番でも画面見てやれるよ』って話してたんです。でも、育成するときにそのやり方というのは、多くの人には、あの、ちょっと、役に立たないというか、難しすぎる。『もっと簡単な、みんなでもできるのを教えてほしい』と後輩たちからは言われたんですけど、(そういった状況では)NHKのなかにいて新しいことをやるのはたぶん難しいなと思って>と答え、松本人志には<NHKのアナウンサーさんがこれだけ長時間もごもご言う……>とツッコミを入れられていた。

 登坂アナといえば、今年125日発売「週刊文春」(文藝春秋)でのセクハラ報道により、4月から出演する予定だった『プライムニュース』(フジテレビ)のメインキャスターを降板したのは記憶に新しい。スキャンダルが報じられてから十分な時間が経ったとは言い難いが、415日放送『ワイドナショー』(フジテレビ)に出演したのを皮切りに、現在すさまじいスピードでテレビ復帰が進んでいる。

 67日放送の『プレバト!!』(TBS)では民放初ゴールデン出演を果たし、624日放送の『ワイドナショー』にも出演、7月に入ってからは前述の『ダウンタウンDX』だけではなく、723日放送『有吉ゼミ』(日本テレビ)にも出演している。

 松本人志からは共演するたびに「いろいろあって、いまでは『下り坂さん』と呼ばれている」とイジられるなど、いまやすっかりバラエティタレントのような立ち位置となった登坂アナだが、そんな笑い話で済ませていいことなのだろうか?

 また、最近では報道番組への復帰まで考え始めたようだ。201879日付マイナビニュースに掲載されたインタビューで登坂アナは、10月から村尾信尚氏に代わり『NEWS ZERO』(日本テレビ)のメインキャスターに就任する予定の有働由美子氏について、<たしかに有働先輩と僕は、NHKのアナウンサーの中で“固有名詞”になっていると認識されていましたが、あちらのほうが比べるまでもなく、全然すごいですよ。ただ、報道のキャスターなら勝てるかもしれないですけど(笑)>と語りつつ、報道番組への色目をこのように語っている。

<チャンスがあれば、ですね。日々起こっていることを視聴者の皆さんに伝えるということはたくさんやってきたんですけど、それだけだと一方通行な感じがしていたんです。いろんな出来事があって必死な当事者がいる一方で、それと直接関係ない人にとっては通り抜けていくことが多いじゃないですか。そういう中で、自分が当事者に話を聞いて伝えることで、少しでも温かい血が通って、等身大で役に立つ報道ができればと思っています>

 報道番組復帰の思いを語るのは自由だが、もしも公共性の高い報道番組に出演するのなら、その前に問題となったセクハラ報道についてしっかりとした経緯説明を行い、きちんとした謝罪をする必要があるだろう。というのも、現状では、説明も謝罪もまともにしていないからだ。

 まず経緯を振り返ると、事件が起こったのは、20116月のことだったという。当時、登坂アナは北海道放送局に勤務しており、夕方のニュース番組『ネットワークニュース北海道』などを担当していた。「週刊文春」報道によれば、取材後の打ち上げの二次会の席で問題は発生した。その飲食店のトイレ前の廊下で、当時20代だった契約キャスターの女性に対し、数回にわたりキスを迫った挙げ句、ブラウスに手を入れて胸をまさぐり、さらに、スカートをまくりあげて下腹部にまで手を伸ばしたということだった。

 被害を受けた女性は悩んだ末、登坂アナの所業を札幌報道局に報告。登坂アナはNHKの局内調査に応じて事実関係を認め、上司から厳重注意を受けたと、関係者が証言している。その話は東京本局にも伝わり、NHK執行部が「登坂を今後、絶対に東京には戻すな」と激怒したことで、登坂アナは一度も東京に戻ることなく、局を去ったとされている。

 登坂アナは東京からやって来たNHKを代表する看板アナウンサー。一方、被害女性はNHKのローカル局と契約を交わしたばかりの新人アナウンサー。圧倒的な力の差を利用した、悪質極まりないセクシャルハラスメントであり、パワーハラスメントである。

 しかし、自身のセクハラ・パワハラについて登坂アナが反省を示しているのかといえば、そうは見えない。

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