プラチナ期を超えた! 「変化しながら進化する」モーニング娘。’18が史上最強であるこれだけの理由

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2018年2月に発売された20周年記念ミニアルバム「二十歳のモーニング娘。」より(発売はアップフロントワークス)

メンバーチェンジを繰り返しつつ、パフォーマンスレベルは確実に向上

 では、どうしてモーニング娘。’18は、メンバーチェンジをしながらも、高いパフォーマンスレベルを保てるのか──。その理由は、メンバーたちの経験値にあるだろう。

 現役メンバーたちの活動歴を見るだけでも、すでに“円熟期”に達していることがわかる。9期メンバー(譜久村聖、生田衣梨奈/活動歴7年6カ月)、10期メンバー(飯窪春菜、石田亜佑美、佐藤優樹/活動歴6年10カ月)、11期メンバー(小田さくら/活動歴5年10カ月)に関しては、女性アイドルとしてはベテランの域。活動歴3年10カ月の12期メンバーもまた、新人とはいえないレベルだ。

 さらに13期メンバーの加賀楓と横山玲奈は活動歴1年7カ月だが、共にハロプロ研修生出身。加賀楓に至っては約4年間の研修活動を経験している。横山玲奈は約3カ月の研修期間を経てのモーニング娘。加入だったが、ジャズダンスの経験が長く、キャリアの浅さはあまり感じさせなかった。そして、モーニング娘。に加入してから約1年の14期メンバー・森戸知沙希は、カントリー・ガールズとして2014年から活動しており、活動歴としては12期メンバーとさほど変わらない。

 このように、グループ加入時期に関係なく、高い経験値を持ったメンバーが集まっているのがモーニング娘。’18なのだ。ゆえに、メンバーを固定せずとも“プラチナ期化”を成し得たのではないだろうか。

 もちろんそういう意味では、4人中2人がハロプロ研修生でもう2人が未経験者だった12期加入直後のモーニング娘。’15(12期メンバーが本格的に合流したのは2015年から)は、パフォーマンス的にはプラチナ期には及ぶものではなかったはずだ。そこから12期メンバーたちは経験値を積んでいくわけだが、その後に加入するのは、すでにスキルを持っていた13期メンバーと14期メンバー。ハロプロ研修生からの昇格やカントリー・ガールズとの移籍兼任という形で即戦力を投入したことによって、全体のパフォーマンスレベルを下げることなく、メンバーチェンジをすることが可能となったわけである。こうした計画的なメンバー追加が功を奏した結果が、現在のモーニング娘。’18の充実ぶりなのであろう。

 メンバーチェンジを繰り返していくことは、モーニング娘。の大きな特徴だが、メンバーが変わることでパフォーマンスレベルがリセットされてしまうというジレンマもある。先に見た通り、そんななかであえてメンバーを固定し、パフォーマンスレベルを高めていったのがプラチナ期であった。しかし、メンバーチェンジがないことでマンネリズムに陥る危険性があるのも事実。実際、プラチナ期のモーニング娘。に閉塞感のようなものを感じていたことを後に告白するメンバーも少なくない。

 一方で、ここ最近のモーニング娘。は、メンバーチェンジを繰り返しながらも、確実にパフォーマンスレベルを高めている。「変化しながら進化する」という、これまであり得なかったことを現実のものとしているのだ。そして、ここにはマンネリズムも閉塞感もない。

 もちろん、このパフォーマンスレベルを今後も持続していくことはそう簡単なことではないだろう。かつてのプラチナ期モーニング娘。が、メンバー3人の卒業と9期メンバー4人の加入でリセットされたように、大きな転機が訪れる可能性もあるだろう。だからこそ、「変化しながら進化する」という理想的なスタイルを具現化した現在のモーニング娘。’18には価値があり、“歴代で最も充実している”と評されてしかるべきなのだ。

 プラチナ期のライブ映像を後から観て「こんなにすごかったのか、生でライブを体験したかった」と感じるアイドルファンは少なくない。おそらく今のモーニング娘。’18についても同様であり、そのライブを体験しておかないと、確実に後悔することになる。最新のモーニング娘。こそが、最も面白いモーニング娘。──その充実したパフォーマンスを見逃してはならない。

(文/青野ヒロミ)

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