「子宮教」の影響で育児放棄、散財に走った妻に目を覚ましてほしい夫の奮闘!

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Thinkstock/Photo by AntonioGuillemt/Photodisc

 日用品の化学物質が体内に蓄積されると恐怖する。夏でも靴下を重ね履きして、体の〈冷え〉をとる生活を子どもに強要。砂糖牛乳添加物は万病のもと、骨盤の歪みを整えないと育てにくい子が生まれるetc.

 そういった、通称〈トンデモ〉に、身内がハマってしまったら? そんな体験談をお届けする〈身内がトンデモになりまして〉シリーズ。今回は同シリーズ3件目の報告となる〈子宮系女子〉がらみのエピソードをお届けしましょう。

▼vol.1:
前篇)異臭がする子供、ワクチン拒否…義妹が「自然派ママ」になりまして 
後篇)過激な自然派育児は誰のため? 自己肯定のレベル上げに執心、医療全否定で子供の健康を守れるか
▼vol.2:
「子宮系女子」になった母、その原因が自分にもあるのではないかと悩む娘
▼vol.3:
「意識高い系ママ」になってしまった実妹…食材にはこだわるもののマナーはガン無視! 
▼vol.4:
元妻が「子宮教」に傾倒、父親は子供を引き取らなかったことを後悔
▼vol.5:
妊活ヨガ講師になった妹。愛されママアピールのために作られた、嘘の世界
番外編
友がトンデモになりまして」vol.1:自称セラピストに転身した親友から「毒親を愛せ、許せ」と詰め寄られた女性の苦悩

「自分の説得を受け入れて子宮教から足を洗ってくれた妻ですが、この先も油断はできません」ーーそう語ってくれたのは、30代男性Gさん。同年代の妻と共働きで保育園児の子どもを育てながら、3人家族で暮らしてきました。

 それがある日突然、妻から聞かされたのは、10年も務めてきた会社を辞めてきたという事後報告。

G「退職のきっかけはおそらく、心理カウンセラーを名乗る心屋仁之助のブログを見たことです。察するに、子育てや仕事のプレッシャーなどで、ストレスを抱えていた。もちろん夫婦関係の不満もあったでしょう。そんなタイミングで、わがままにふるまうことを全肯定してくれる心屋氏の語りがツボに入ったのだと思います。そしてネットで情報を検索し続けるうちに、〈子宮系女子〉にたどり着いたんです」

〈子宮系女子〉を知らない人のために、解説しておきましょう(この連載を読んでくださっている方には耳にタコでしょうが、お付き合いくださいませ)。子宮系女子とは「女の幸せは、子宮を大切にすることから」なる思想を発信する一派のこと。

ジコチュー炸裂の子宮教にハマった妻

 子宮を温めるなどの〈おまたケア〉を怠らず、セックスやマスターベーションで女性器を積極的に使うことを推奨し、〈子宮の声(=魂の欲求)〉に耳を傾け欲望に忠実に生きることが美容や健康の秘訣であり、運気アップにも欠かせない……という、カルト宗教じみた〈子宮万能説〉を広めています。物理的なケアは実践せずとも、子宮系女子特有の〈自己中論〉だけを取り入れ周りがふりまわされるという話も、ここ最近よく耳にするようになりました。

「金は男が稼いでくるもの。女はやりたくない仕事はやらなくていい!」

「女は魂の欲求のままに自由にふるまったほうが、男からも金からも神様からも愛される」

 一連の自由勝手なふるまいは〈愛され幸せになるため〉と謳うものの、傍から見れば醜悪なモンスターです。

G仕事を辞めたのはいいが、今後はどうする予定なのか? 妻に聞くと、オーダーメイドのアクセサリーを作ってネット販売すれば、それなりの稼ぎになりそうだと。子宮系女子たちのコミュニティに入れば、販売のツテがあると言うんです」

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