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NMB48山本彩の卒業宣言は“青天の霹靂”だったのか?

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山本彩Twitterより

 「私、山本彩はNMB48を卒業します」――大阪を拠点として活動するアイドルグループ・NMB48のキャプテンをつとめる山本彩(25)が卒業宣言をしたことで、ファンは騒然となっている。7月30日、2年ぶりとなる全国ツアー「NMB48 LIVE TOUR in Summer」の初日公演となった東京・中野サンプラザでの卒業宣言は、ファンの悲鳴と共にまたたく間にネット上で拡散された。その余波は大きく、一夜明けた今朝もまだ「さや姉」「さや姉卒業」など山本の卒業関連の言葉がTwitterの話題ワードにランクイン、テレビ局各社の朝の情報番組でも山本の卒業を大々的に取り上げていた。

 山本の口から「卒業」の言葉が出た瞬間、ファンからは「嘘だー!」の声が飛んだという。だが山本は「そんなウソはつきません」とファンの声に優しいトーンで返し、「何度も卒業という二文字と向き合ってきた。考えては取り消しての繰り返しでした……」と、卒業について長い間考え続けていたことを告白。自身の卒業を「NMBがもっと成長するための起爆剤」とも語り、今後はシンガーソングライターとして活動していく意思も伝えたという。卒業時期は未定のようだ。

 最近では音楽番組などに個人で出演し、そのギターの腕前も披露している山本彩。そもそもはガールズバンド・MADCATZのメンバーであり、2008年、ソニー・ミュージックエンタテインメントと契約しメジャーデビューを果たしている。山本はSAYAKAの名前でギター&ボーカルを担当していた。当時、MADCATZ はスーパー女子中学生バンドと呼ばれ、一時注目を集めるも2009年に解散。山本は2010年に、雑誌『De☆View』(オリコン・エンタテインメント)で見つけた『NMB48オープニングメンバーオーディション』にエントリーし、合格して現在に至っている。

 2011年にはNMBのキャプテンに就任し、同年4月にはAKB48の21stシングル「Everyday、カチューシャ」選抜メンバーに選出されたことで一躍全国区の人気者となった。ネット上では「MADCATZが解散したのは、ほかのメンバーを出し抜き自分ひとりだけNMBのオーディションに山本が応募したせい」などの噂も飛んでいるが……そこは生き馬の目を抜く芸能界だ。出し抜いたり、腹を探りあったりは芸能界に籍を置く以上は当たり前かと思われる。おそらく山本には中学生の頃から(ひょっとすると小学生の頃からかもしれないが)「自分は芸能界で生きていくんだ」との並々ならぬ強い意志があったのだろう。現状に甘んじることなく上を目指す想いは、芸能界で生き抜くためには必須メンタル。それだけのメンタル強者でないと潰されてしまう。

 その後の山本の活躍ぶりは、改めてここで書くまでもないだろう。山本はNMBの絶対的エースとしてチームを引っ張り続け、なおかつソロ歌手としても活動することでグループの知名度アップにも努めてきた。だが、同期であり山本のよきライバルでもあった“みるきー”こと渡辺美優紀(24)が2016年にグループを卒業してから、NMBには次のエース候補と言えるような人物が育たず、『NMBはいつまで山本彩に頼るのか?』と不安視するファンもちらほら。山本とてキャプテンである以上、そういう声も耳に入っていただろうし、危機感も持っていたのだろう。

 30日の卒業宣言の場で山本は「今いるメンバーをはじめ、新しく入ってきてくれたメンバーがこれからのNMB48を引っ張ってほしいし、新しいNMB48を作っていってほしい」と語ったそうだが、これはおそらくいまの彼女の嘘偽りない気持ちを表したものではないか。自分がいることがグループ内の甘えを生んでしまうのならば、潔く退こうという想いがあるのかもしれないし、もともとは音楽志向の強い人物ゆえ、長くアイドルを続けることには葛藤や違和感もあったのかもしれない。25歳というのは、そういう気持ちにけりをつけるちょうどいい節目だったのではないか、と想像できる。驚いたファンは多かったようだが、決して青天の霹靂ではない。熟慮の結果であり、決断のベストなタイミングだったといえる。

 中野サンプラザの舞台の上で「もっと音楽を勉強して、一生涯、皆さんの前で歌い続けられる人間でいたい」と目標を語った山本。今後はシンガーソングライターとして活動するようだが、正直そのジャンルには山本よりもっと楽器がうまく、もっと歌もうまいシンガーソングライターが山ほどいる。けれど山本にはNMB、そしてAKBとして培ってきたネームバリューがすでにあるのだ。卒業後も現在の事務所に所属するのであれば、当然バックアップも強力だろう。必死で積み上げてきた過去を上手に使って、今後も芸能界で頑張ってほしいものだ。

(エリザベス松本)

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