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正しい避妊や性行為の知識を「男子・男性」には伝えなくてもいいのか?

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Thinstock/Photo by beer5020

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 『きょうの健康』(NHK Eテレ)が、7月30日から8月2日にかけ、夏休み特集として「解決!心と体のお悩み相談」を放送中だ。10~20代の若い視聴者層が「本当に知りたい、体と心に関するお悩み」を専門家が解決する内容で、<人には聞きにくい情報や正しい知識をお届け>すべく、4つのテーマを取り上げている。7月30日は「避妊」、7月31日は「性感染症」、8月1日は「薬の使い過ぎ」、8月2日は「心の悩み」がテーマ。学校教育では踏み込みにくい「性」について、どのような解説がなされるのか。7月30日放送の「避妊の悩みに答えます」は、避妊にまつわる基本的な正しい知識をまとめた内容であった。

 番組では“月経中は性行為をしても妊娠しない”“外に出せばコンドームなしでも妊娠しない”“性行為後 炭酸飲料で膣を洗うと妊娠しない”“2回目以降は精子が減るので避妊しなくてOK”“コンドームは2枚重ねのほうが避妊効果UP”などの説を紹介し、これらはすべて間違った情報であると伝えた。月経中でも妊娠する可能性はあり安全日はない、膣外射精は避妊には当たらない、2回目以降も妊娠の可能性に変わりはなく避妊が必要である、コンドームの2枚重ねは摩擦を起こし破れやすくなる……といった、誰もが身に付けておくべき避妊の基本的知識がわかりやすく的確に解説されていた。

 それだけに、10~20代のすべての人ではなく、10~20代の女性のみを視聴対象として想定しているような番組構成には、違和感を覚えてしまった。

 若い世代の代表としてゲスト出演したのは元NMB48の須藤凜々花(21)。また、「イマドキ女子に聞く!避妊とコンドーム」と題した若者の避妊事情について聞くための座談会VTRに集められたのは16~22歳の女性5人だけで、イマドキ男子に避妊とコンドームについて聞くことはなかった。5人の女性の中には、相手にコンドームを付けてと言えるか否かの問いに、「言える」と答える女性もいたし、「付き合いたては言えない。付き合い続けたら言えるようになる」と答える女性もいた。

 産婦人科医で思春期の避妊に詳しい北村邦夫医師は、「付き合う時から、あるいは性行為を行う時から、言うべきことはきちっと言う」必要があると語り、岩田まこ都キャスターは、「わかってはいるんですけども(コンドームを付けてほしいとは)やっぱり言いづらいってことはあると思うんですよね。何かこう、これだったら相手に言えるかなっていう方法というか、言い方というか、アイデアないですかね」と、須藤凜々花に問いかける。須藤は「プラスになるように言いたいので、“次もしたいから着けてほしいな”とか“子どもが出来るともうできなくなるよ”みたいな感じで言ったら男の人も“ああ、それだけ好きでいてくれるんだな”ってわかってくれるかなって」とアンサー。北村医師は「グッときた。いいんじゃないのかね」と評価した。

 須藤の回答方法を、良い方法と見なすか、男性が避妊するための責任を女性に押し付けていると見なすか。これもまたひとつの方法ではあるのかもしれないが、言われた男性側が皆「グッと」くるわけでもないだろう。そのような言い方をできる女性ばかりでもなく、そもそもカップルの関係性によるところが大きい。また、コンドームは避妊回避以上に性感染症回避のために必要だ。

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中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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