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正しい避妊や性行為の知識を「男子・男性」には伝えなくてもいいのか?

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 北村医師は、妊娠回避のための避妊は男性任せにせず女性が主体的に使えることを大切にしている。「たったら着けようコンドーム 出したら外そうコンドーム」とも言っており、男性にも責任があると考えてはいるはずだ。しかし番組構成上、明らかに「女子」のみを対象した啓蒙になってしまっていたことは残念である。そもそも“婦人科”には女性しか来ない。男性に向けて正しい避妊や性行為の知識を伝える場所はどこにあるだろうか。泌尿器科? 内科? 学校の性教育で充分?

 無論、避妊をパートナーに任せにするべきではないし、女性が自分自身の身体を守るためにも避妊を男性任せにせず、主体的に行うことは大切だ。しかし、同様に男性にも避妊についての正しい知識を浸透させる必要があることは言うまでもない。避妊を男性任せにする女性が多いのであれば、そうならざる得ない背景もあるだろう。そこまで想像を巡らせて対応していかなければ、性を取り巻く諸問題が改善するとは思えない。

 たとえば男子・男性に対して、「恋人が『避妊具をつけなくてもいい』と言ったとしても、装着する必要性がある」ことであるとか、あるいは「女性と部屋で二人きりになっても性行為の同意とは限らない」とか「女性が露出度の高い服装をしていても、性行為をしたいというアピールではない」とか、伝えるべきことはたくさんあるだろう。もっと言えば、成人男性に対して、「もし未成年女子から恋愛関係を迫られても、応じれば犯罪となる」「据え膳食わぬは男の恥ではない」といった情報を持たせることも必要かもしれない。女性に身の守り方を伝授するばかりが性教育ではないはずだ。

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