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小嶋陽菜が“結婚=幸せ”にギモン「みんなの幸せのテンプレに違和感を感じた」

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「MAQUIA」(集英社)2018年6月号

 7月31日に報じられ、多くの人を驚かせた前田敦子と勝地涼の結婚報道。大島優子、篠田麻里子、高橋みなみ、板野友美、横山由依、指原莉乃といったOGや現役のAKB48グループメンバーからSNSなどを通じてお祝いのコメントが次々と出された。前田敦子と同じAKB48の1期生である小嶋陽菜も、8月1日放送『PON!』(日本テレビ)で、1カ月前に開かれた秋元康の還暦祝いの集いで会った前田敦子の様子を「あっちゃんは一際キラキラしてて、そんなに遠くはないなと思ってたんですよね」「(幸せオーラは)出てました。誰よりも出てて」と語りつつ、祝福の言葉を語っていた。

 小嶋陽菜といえば、先日、5歳年下のIT企業社長・宮本拓氏との交際を報じられたばかり。彼女は彼女で「結婚間近か?」といった報道が出ているわけだが、そんななか、インスタグラムのストーリーで「結婚」に関して興味深いことを明かしていた。フォロワーから<にゃんちゃん今、幸せですか?>との質問を受けた小嶋陽菜はこのように返したのだ。

<うん! すごく 仕事もプライベートもやりたいことができているし、やりたいことまだまだある! 昨日は、はやく幸せになってー! ってコメントがすごく多くて みんなの幸せのテンプレに違和感を感じた>

 「幸せ」のかたちは、なにも結婚だけに限らない。2017年4月にAKB48を卒業した後の彼女は「sweet」(宝島社)や「MAQUIA」(集英社)といった女性ファッション誌のレギュラーモデルを務め、また自身のファッションブランドを立ち上げるなど精力的に活動している。

 インスタグラムを見ているほどのファンなのだから、<仕事もプライベートもやりたいことができている>という、このあたりの状況は知っているはずなのにも関わらず、<はやく幸せになってー!>というコメントが多く来たということは、それだけ多くの人に「早く結婚することが幸せ」という図式が内面化されてしまっていることの証左でもある。

 また、彼女は以前にも世間の<テンプレ>への<違和感>を表明したことがあった。それは「年齢」に関することである。

 彼女は4月19日に30歳の誕生日を迎えているが、「MAQUIA」(集英社)2018年6月号のインタビューで、30代をむかえることについてこのように語っていた。

<30歳が近づくにつれて年齢をどんどん意識しなくなった。日本はどんな場面でも年齢が名前の横につくからそこに縛られがちだけど、年齢に関係なく新しい一歩をいつでも踏み出せるようにしていたい。経験を重ねても常にフレッシュな気持ちでい続けられるように努力しています>

 彼女がAKB48を卒業したのは29歳の誕生日。20代のほぼすべてをアイドルグループの一員として活動してきた彼女だが、これまでのキャリアについて、<20代は“積んできた”っていう感じがする。これからの人生のための準備期間>と振り返る。

 普通の会社員でも女性が30代になれば、仕事での出世ではなく結婚出産を促されるなど、生き方に関する無用なプレッシャーを周囲からかけられる。そのような状況に迎合せず、そのように前向きに思えるのは、周囲の人々の姿から得るものが大きかったようだ。

 同「MAQUIA」のインタビューで彼女は、<20代はまだやっぱり子供で、(30代になって)やっと自分の好きなことができる年齢って感じ。私のまわりの30代は楽しそうな人が多い。みんな仕事とプライベートの垣根がなくて自由。だから私自身も楽しみの方が大きい!>と、これまで交流をもった年上の人たちのライフスタイルから受けた影響を語る。

 さらに、彼女は<歳を重ねることは怖くない>と断言。<それよりも傲慢になること、愛嬌がなくなることが怖い。何事にも愛嬌が一番大事。いつも愛嬌のある人でいたいし、それがにじむ顔でいたい>と、宣言している。

 「結婚=幸せ」という図式も、「○○歳だから××しなければならない」という同調圧力も、人々を縛りつけ、不幸を運んでくる要因にしかならない。こういった“鎖”さえなければ自由闊達に幸せを享受できたはずの人たちが、苦しみに耐えなくてはならない状況を生み出してきた。

 しかし、その負のスパイラルから抜け出すことはとても難しい。だからこそ、彼女のようなロールモデルとなり得る芸能人が前向きなメッセージを発信し続けることは、社会を変える確かな力になる。是非ともこれからも多様な人生観を肯定する言葉を出し続けてほしい。

(倉野尾 実)

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