「観光がてらだって構わない!」これから西日本豪雨のボランティアに向かう人のための“取扱説明書”【西日本豪雨ボランティア体験記・後編】

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ボランティア経験者が新たな初心者を連れていくという“好循環”

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原爆ドームなどのある広島市街は、災害の影響はほとんどない。

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筆者もボランティアついでにマツダスタジアムで野球観戦してきた。

 本稿を担当するwezzyの編集者・Y氏は、「自分がいい人ぶっているように感じられ、ボランティアには心理的抵抗がある」という意見だった。そんな人は、被災地の現状を野次馬根性で見にいく“言い訳”として行ってみてはどうだろうか。映像や写真ではわからない、リアルな現実を堂々と見ることができるのは、ボランティアの特権でもある。

 もちろん、迷惑のかかる行動は慎まなければならない。個人やその所有物などを無断でSNSにアップするのは言語道断だが、勝手に写真を撮るだけでも気分を害したり、みじめに思う被災者は多い。撮影するときは目的と用途をハッキリさせ、事前に了解を取ることが鉄則だ。

 金銭的なハードルが高い人は、現在はさまざまな交通手段が選択できる。体力と時間にゆとりがある人なら、9月10日までは“安旅”の定番「青春18きっぷ」(夏季用)が使用できる。山陽本線の運休区間がある三原~広島間は新幹線などを使わざるを得ないが(8月上旬現在)、その東の岡山県までなら、東京からも青春18きっぷ1日分で到達することができる。

 また関東からは、LCC(格安航空会社)の春秋航空日本が、成田空港~広島空港間を運航している。7月までは1日1便に減便されていたが、8月からは2便に戻った。関西からは山陽新幹線の「こだま」を2名以上、同一行程で利用できる「こだま指定席きっぷ」などの割引きっぷもある。自動車での移動ならば、高速道路の無料措置だってある。

 そしてもっとも有効なのは、筆者と同様、一緒に行く仲間を見つけることだろう。すでにボランティア経験のある人を見つけるのがいちばん安心だが、たとえ未経験でも何人かが集まって行けば交通費を割ることもできるし、またボランティアセンター側もまとまった人数のほうが割り振りやすい。

 装備は、長袖と帽子、長靴(できるだけ安全靴)とゴーグル、手袋と防塵マスクあたりがあれば十分だ。昼食や飲料は持参する必要があるが、スコップや一輪車などの作業道具は現地で用意されている。

 例年にない猛暑が続く2018年だが、夏休みに予定がない人は、是非初めてのボランティアを体験してみてはいかがだろうか。思ったよりも気軽に参加できるし、思ったより楽しい体験ができるはず。今回体験した人が、また新たなボランティアを連れていくという好循環ができれば、素晴らしいことであると筆者は思うのである。

(文/渡瀬基樹)

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