亜希子はとにかく仕事がデキるキャリアウーマンという設定だが、母親業についてはまったくの手探りの状態だ。たとえどんなに優秀な女性にとっても子育ての初心者であれば、子どもに対して体当たりでぶつかっていくしかない。
このドラマは、完璧な母親など、どこにもいないことを示しているのではないだろうか。子どもに反発されてばかりでも、たとえ思うように懐いてくれなくてもかまわない。精一杯な母の姿を見せることが、子どもにとってなによりの宝になるのだと思わせてくれるのだ。
第6話からは第2章に突入し、高校3年生へと成長したみゆき(上白石萌歌)が登場する。高校生の母となった亜希子は、みゆきの受験勉強や大学進学など新たな問題に向き合うことになるだろう。
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