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“エモさ”をメジャーシーンに引き上げてみせた欅坂46とBiSHの功罪

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改めて問われる「アイドルとは何か?」

 中堅グループの撤退が続いたことで、すでに多くのファンを抱えている人気グループたちと、アンダーグラウンドなアイドルシーンとの二極化が進んでいくことが予想される。そして、“アイドルらしいアイドル”がアイドルファン以外に届かない現状を受けて、“エモさ”を重視するアイドルが今以上に増殖していくはずだ。しかし、二極化が進む現在の状況の中では、そんなアイドルたちがブレイクを果たすのはそう簡単なことではない。その結果、アンダーグラウンドなシーンがよりハードコア化していくことも考えられる。

 いずれにしろメジャーシーンにおける女性アイドルブームは2018年で区切りを迎えたことだけは間違いない。そして、“アイドルらしくないアイドル”のブレイクと、アンダーグラウンドシーンのハードコア化によって、「アイドルとはなんなのか?」という永遠のテーマに行き着くのだ。

「アイドル」とは特定の音楽ジャンルではなく、その表現の可能性は無限なのだから、「アイドルとは何か?」という問いに明確な答えなど出せるはずがない。とはいえ、それを語らずにいられないのもアイドルの不思議な魅力だ。アイドル戦国時代の終焉後には、いま一度アイドルの本質を探る時代が到来するのだろう。

(文/青野ヒロミ)

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