「もう一度正社員になりたい」専業主婦の再チャレンジとその現実

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 しかし現実はやはり厳しい。総務省が発表した2017年度の「労働力調査」によると、就業を希望しているものの仕事に就けていない女性は約262万人にものぼり、そのうちの77万人が35~44歳の主婦層とみられる女性たちだ。

 さらに就業状態をみると、1389万人にのぼる非正規雇用の女性のうち、年齢別では45~54歳が354万人(25.5%)と最も多く、ついで35~44歳が306万人(22%)となる。かつて結婚や出産で職を辞めた主婦たちが再就職を望んでも難しく、そのうえ正規雇用の職を得ることのシビアな現状が伝わってくる。

 企業の人手不足がうたわれている現在、この潜在労働力を就労へ結びつけることが急務だろう。政府も「すべての女性が輝く社会づくり」をにわかに推し進め、女性の社会進出を促している。最近は、ブランクがあろうが社会人経験のある主婦層がほしいという企業も多く、企業と主婦たちをマッチングさせる専用の求人サービスや団体も誕生している。しかしまだまだ認知度は低く、再就職を望む主婦たちにうまく接続できているかは現状において疑問だ。

 他方で、番組の感想としては「スキルがないのに正社員として雇用してほしいなんてムシが良すぎる」「同年代として情けない。専業主婦でも自分を向上させる手段はあるのに何もやってなかったのに希望だけは高い」という厳しい意見もちらほら見られる。

 女性の働く環境をめぐる議論は尽きないが、まずそのスタートラインに立ちたいと願う女性たちに、十全な支援の手が差し伸べられることを望みたい。

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