みやぞんは24時間テレビ史上最も過酷なマラソンを乗り切れる? アンガールズ田中卓志や村上春樹も語る100キロマラソンの厳しさ

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 シャツやパンツを替え、軽い食事をとり、シューズを履き替え(足がむくみだしているので0.5サイズアップさせたシューズを履く)、トイレを済まし、ストレッチで身体をほぐしてからスタートした瞬間、自分の身体が通常の状態ではなくなっていることに気づいたというのだ。

<走り出したとたんに、自分がまともに走れるような状態にないことに気づく。脚の筋肉がこわばり、固まった古いゴムのようになってしまっている。スタミナはまだじゅうぶんにある。呼吸も正常で乱れてはいない。ところが脚だけが言うことを聞いてくれない>

 もう脚が言うことをきかないので、腕を大きく振り、その動きを利用して下半身を動かしていくという、上半身中心の走り方に切り替えていく。もはや早歩きぐらいのスピードにしかならないが、走り続けるためにはそのように無理をするしかなかった。

<とんでもなく苦しかった。緩めの肉挽き機をくぐり抜けている牛肉のような気分だった。前に進まなくてはという意欲はあるのだが、とにかく身体全体が言うことを聞いてくれない。車のサイドブレーキをいっぱいに引いたまま、坂道をのぼっているみたいだ

 あまりの苦痛に、<僕は人間ではない。一個の純粋な機械だ。機械だから、何も感じる必要もない。ひたすら前に進むだけだ>という言葉をマントラのように頭のなかで唱え続け、なにも考えないようにしながらひたすら身体を動かして前に進んでいく。

 すると、75キロあたりで<抜ける>感覚があったという。全身の激しい苦痛は鳴りを潜め、頭のなかも<自分が誰であるとか、今何をしているだとか、そんなことさえ念頭からおおむね消えてしまっていた>という状態になったと綴っている。

 村上氏は<抜ける>といった表現におさえて露骨な書き方はしていないが、ここでエンドルフィンが出て「ランナーズハイ」になったということなのだろう。結果的にリタイヤすることはなく11時間42分のタイムでゴールできたのだが、数日間は身体の痛み(特に手首は赤く腫れ上がった)に苦しめられ、また、その後、数年にわたって「走ること」へのモチベーションが低下したと『走ることについて語るときに僕の語ること』のなかで綴っている。

 アンガールズ田中や村上春樹の話を聞くと、100キロマラソンがいかに過酷かということがよくわかるが、今回みやぞんが挑戦するのはトライアスロン。

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