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夫が外に癒しを求めるのは妻のせい? 負のスパイラルに陥った産後の夫婦

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Thinkstock/Photo by Ridofranz

 結婚し出産したのち、夫婦の家事育児の分担は、その後の夫婦関係を決定づける大きな課題となる。産後クライシスというフレーズも流行った。現在の日本では、どうしても産んだ女性側がそのまま育児休暇をとることが圧倒的に多いため、出産後の家事育児は女性が主体となりがちだ。そうすると過剰な負担から妻のイライラが募り、夫に小言や愚痴を言う。夫はそれに息がつまり、外に安らぎや楽しみを求める……最悪、こんなことになりかねない。今回は、今まさにそんなことになってしまいそうな男性からの相談を紹介したい。

子どもがいて離婚

 トピ主(男性・会社員・年齢不明)には妻(会社員)との間に2歳と3歳になる子供がいる。が、昨日、その妻から離婚したいと告げられた。家事育児に関してはできる限りの分担でやっており、平日は基本的にお風呂と寝かせつけはトピ主が。晩御飯、洗濯は妻が……という形だった。朝はトピ主が一番に起き、子どものご飯、着替え、保育園の準備、送りとほぼやっている。仕事柄、月に5日程度は全てを妻にお願いせざるを得ない日があり、他にも帰宅が遅くなることもあるが、出来るだけ早く帰るようにしているという。

 トピ主が家に帰っても、妻との会話はあるものの、妻の仕事の愚痴を聞いてばかりで、トピ主の仕事の悩みやストレスについては、なかなか聞いてはもらえなかった。その話し相手がいなかったことでトピ主は、知人の女性と何度か食事に行ったり、連絡を取り合ったりしていたのだという。それを怪しんだ妻に携帯の履歴を見られ発覚。妻に大激怒されてしまった。

「そのときはなんとか理由を説明し許してもらい?事無きを得たのですが、その後妻の対応が更に冷たくなり、夜の食事は作って貰えてるのですが、温めてくれたりお疲れ様の一言ももらえなくなりました」

 妻は子供達の食事まで終えてひと段落、ソファーで横になりテレビを見ながら携帯ゲーム。トピ主は蚊帳の外。その状態が二年ほど続き、またトピ主は、たまたま知り合った人(女性)と相談も含めて連絡を取ったりしていた。そこにまた携帯チェックが入り、今回の離婚話に至ってしまった……とトピ主は言う。

「たしかに実質的な原因は自分にあるとは思いますが、向こうにも少なからずの原因はあったと思います。
しかし、妻の言い分としては仕事をしながらこれだけ頑張ってる!毎日クタクタだ!とのこと。しかし、それは自分も同じことではないかと思います。
できれば子どもの事も考えて離婚は避けたいのですが、このまま仮面夫婦もどうなのかと思っています。どうしたらいいのやら。。」

 という相談だ。

 妻の激怒を誘っているのは、「隠れて女性に連絡を取ったり会ったり」していたことについて。まず1回目発覚後に妻との関係が冷えた状態が「二年ほど続き」と書いているので、なんと1回目の発覚は、第二子が産まれた年である。そりゃ妻も激怒するだろう。むっちゃくちゃ大変な時期ではないか。しかも年子で……。っていうか、話し相手が欲しいなら同性の同僚ではダメなのだろうか。なぜ2度も、女性が相手なのか気にかかる。

 特に浮気の意志については記載されていないが、あわよくば、な仄かな希望を感じ取ってしまう……。しかも、他の女性に連絡を取ったのは妻が冷え切った家庭にしたせいだ、と自分の行為を“妻のせい”であるかのごとく書いている。思ってても言っちゃいけないことを言っちゃってるぅ~。

 色々ツッコミどころの多いトピ文だが案の定、小町住人から、ものの見事にフルボッコにされた。

「もし、奥さんが知り合いの男性がいて、こそこそやっていたらどう思います? 怪しむでしょう。確かに、愚痴や悩みを聞いてくれて、こちらの愚痴や悩みを聞かないのは悲しいですね。だからと言って、知人女性はないかな。せめて、男性? とにかく主さんが立場的には悪いのですよ」

「2年も仲直りしなかったということですか? そこまでこじれる前に話し合って修復するべきでしたね。あなたは奥さんが疲れていたり不機嫌だった時に愚痴を聞くだけでなく寄り添いましたか? 奥さんの気持ちを理解しようとしましたか? なんだかコミュニケーションがしっかり取れていない夫婦なのかなと感じました。
あなたは奥さんとの関係を修復することから逃げて他の女性に癒しを求めた。もし自分がそれをされたらどうですか? 奥さんに不満があるならなぜ話し合わないの? 面倒臭がってたらそりゃあそのうち心は離れるよ。問題に向き合わずに他の女性に逃げたのだから自業自得ですよ」

「相談するのが男性だったら少なくともこのような事にはならなかったのではないでしょうか。
しかしあなたは敢えて疑われそうな相手を選んだ。
奥様が同様にあなたの知らないところで男性と食事したり連絡を取り合っていたら自分も悪かったと受け入れられるのでしょうか。
それにあなたは自分の悩みやストレスを奥様に聞いてもらえなかったことで、気持ちが冷め外の女性に癒しを求め奥様と向き合う事から逃げてしまいました。
実質的な原因は自分にあると自覚して反省しているなら『しかし』とか『でも』という言葉を付けてはいけません。
結局自分は悪くないという気持ちが上回ってしまいます。
奥様への不満を書かれていますが、それではあなたは奥様の気持ちを汲み取れていたのでしょうか。
厳しいようですが、あなたも自分の事しか見えていなかったように感じられます」

「0歳児と1歳児といういちばん大変な時期の年子の子どもの世話を奥さん一人に押し付けて、自分は忙しいと言いつつも別の女性と食事したり連絡取り合ったりしてたわけですよね?
こんな突っ込みどころ満載で行動が怪しい人が、『向こうにも少なからず原因はある』、とか、仕事でクタクタなのは(妻だけじゃなく)自分も同じだとか、どの口が言うか? って感じですね。
奥さんは、育児や仕事でクタクタで夫はよその女とチャラチャラ連絡しあってるというストレスフルな家庭の状況を、よその男性に『相談』したりしてませんよね?
どこが、あなたと『同じ』なんですか?
自分も悪いけど妻も悪い、って言ってますけど、奥さんどこも悪くないです。少なくとも、あなたみたいに夫婦の問題をよその無関係な異性に『相談』してないだけまともです。
確かにお互い気持ちの余裕がなくて大変だったかもしれませんが、夫婦の問題を夫婦で解決しようとせずに他の女に甘えるとか、そりゃ奥さんも白けますよ。私ならもう無理ですね」

「小さな子どもがいるのに離婚をするという無謀、主さんと同じくらい奥さんも解っているはずです。
現在フルタイムで働きながら子育てをしているなら痛いほど解るはずです。
それでも離婚したくなるくらい、主さんの事が嫌いになったのです。
今まさに同じ家で暮らしたくない。同じ部屋で息をしたくないのです。
愛情というのは水瓶です。そのまま過ごしていれば蒸発して無くなってしまう。
誰かからやどこかから、水を注がれないと、枯渇してしまう。
小さな子達を育てながら働きに出ている現状は、砂漠の中であえぎながら水瓶に残った僅かな水を子ども達に与えながら過ごしているようなものです。
奥さんは喉がカラカラな事でしょう。
その横で、旦那さんがどこかから手に入れた水を一人で飲んでいたら、怒りがわくと思いませんか?」

「子供が二人もいて共働きする家庭の夫婦関係はお互いに思いやり持たなければ絶対続かないと思います。ただでさえ時間が取れずに夜は子供世話に追われて夫婦二人の絆の時間なんて取れないはずだから、話し合い時間やりくりして週末にでも少しでも夫婦時間を作る工夫をしないと今回の様に貴方は外に逃げて、妻のせいにもしているのだから、夫としても人としても変な態度です。これでは居心地いい家庭なんて作れるはずは無いです。
今回に関しては妻の不満爆発は当然です」

 ……と、すがすがしいほどのフルボッコぶりである。なんだか読んでいてすっきりとした気持ちになっていくのは何故なのだろうか……。たしかに、妻がトピ主に離婚を切り出したが、その前に妻は自分の中で離婚を決意したのだから、もはや相当な歩み寄りを見せなければ離婚は回避できないだろう。まだまだトピ主への苦言は続く。延々と……。

「妻と同じように『毎日クタクタ』になるほど働いてるのに、『知人の女性』と複数回食事に行く暇はあるの?
そして今回も『たまたま知り合った人』(女性ですよね?)って…、忙しく働いてる筈なのに、また性懲りもなくどこでそんな女と出会って連絡先交換してくんの?」

「女性がパートナーに愚痴を言う時って、味方になってほしい時です。さみしかったり不安な時です。
あなたは、俺も同じくらい頑張ってる、っていう感覚かもしれませんが、本当に育児は同じ分量の負担でしょうか?
あと、既婚なのに他の女性に辛さを埋めてもらうことの正当化は、ちょっと無いです。どれだけ女性が悲しみ不安になることか。どれだけショックだったことか。あなたには分からないでしょう。
もしかして、お姉さんやお母さんに甘やかされて育ちました?
女性である奥さんを守ろうという気持ちで接しました?」

「言外に妻が悪いと言わんばかりですけど、
その相談相手が二度とも『女性』であったのは偶然ですか?
浮気があったかどうかはともかく、相談以外の何らかの気持ちがあったようにみえますが。
女性とのデートや相談以外の会話を楽しむ、
ちょっとしたドキドキを楽しむとか無かったんでしょうか?
トピ主さんがそうやって楽しんでる間、妻はせっせと家事育児してたのでしょ?
嘘ついて妻に家事育児やらせて自分だけ楽しんでそこに罪悪感を持たず、挙句に妻のせいだと宣う人間性に嫌気がさされたんでは?」

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

twitter:@watcherkyoko

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