社会

小川彩佳アナ『報道ステーション』降板の唖然とする理由。テレビ朝日の矜持はどこへ?

【この記事のキーワード】
小川彩佳アナ『報道ステーション』降板の唖然とする理由。テレビ朝日の矜持はどこへ?の画像1

『報道ステーション』(テレビ朝日)番組ホームページより

 2011年から『報道ステーション』(テレビ朝日系)のサブキャスターを務めてきた小川彩佳アナウンサーが、2018年9月いっぱいをもって同番組から卒業。10月からはAbemaTVのニュース番組『AbemaPrime』のMCを担当することになる。

 小川彩佳アナのいなくなった10月からは、月曜から木曜まで富川悠太アナとともに、フリーアナウンサーの徳永有美氏がキャスターを務める。また、毎週金曜日は、竹内由恵アナと小木逸平アナの2人を中心に、スポーツやカルチャー情報をメインにした放送内容に切り替わるという。

 『報道ステーション』は、久米宏が担当していた『ニュースステーション』時代から、政治や社会に関するニュースを視聴者にもわかりやすいかたちで伝え続けてきた老舗報道番組だが、この改変でワイドショー色が強くなることが予想され、番組の姿は様変わりするだろう。

 実は、その変化はすでに始まりだしている。ここ最近の『報道ステーション』は政権批判につながるようなテーマのニュースは扱わなくなり、杉田水脈衆議院議員のLGBT差別発言や赤坂自民亭の話題にも、しっかりとした追及姿勢を見せなかった。

 これまでの『報道ステーション』は、他のニュース番組と違って忖度がほとんどなく、森友・加計問題、自衛隊日報隠ぺい問題など、政権の問題点を厳しく糾弾してきた番組である。それがいきなりこのようなかたちに変わってしまったのは、今年7月にチーフプロデューサーが交替した人事の影響があるのではと言われていたが、「週刊文春」(文藝春秋)2018年8月30日号には、それを裏付けるような証言が掲載されていた。

 前述した新チーフプロデューサーへの交替人事は、“テレ朝のドン”こと早河洋会長からの<クール(三カ月)の平均視聴率を11%に上げろ>という命を受けてのものであるという。

 ここ最近の『報道ステーション』の視聴率は、13%前後だった古舘伊知郎(2016年3月いっぱいで降板)時代から下降し、10%を下回ることも多い。

 そこで新チーフプロデューサーがもち出してきたのが、権力にもの申す硬派な報道番組から、ワイドショー的な形態にかたちを変えていくことだった。7月12日の放送終了後にスタッフを集めて行った今後の方針発表には、驚きの声があがったと「週刊文春」は報じている。

<(いまの報ステの)イメージは偏差値七十くらい。東大は入れるんじゃないかという感じ。偏差値五十の庶民が見た時に理解できないからチャンネルを変えちゃおうとなっちゃってる>

1 2 3

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。