みやぞんトライアスロンに30時間は長くかかりすぎ?『24時間テレビ』のガチガチに決められた感動演出

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 それでもやはり、首をかしげざるを得ない演出もあった。前述の2種目めのゴールで、みやぞんが400m(トラック一周ぶん)多く回ったことだ。みやぞんは競技場にゴールし、現地で待っていたいとうあさこらと抱擁するなどゴールの喜びを分かち合ったが、なぜかもう1周トラックを回ることを要請されて再び自転車にまたがった。蛯原哲アナウンサーはすでにゴールしたと理解して「ウイニングラン」、総合司会の羽鳥慎一はまだゴールではないと判断して「あと一周」と実況中継するなど、現場は混乱しているようだった。

 そのとき武道館には爆風スランプが訪れており、他の出演者らと共にステージで「Runner」を歌い始めたところだった。「走る~走る~♪」というサビで盛り上がる前にゴールしてしまったため、歌に合わせてバイクをこぎゴールする画を撮るべく、「もう1周」がプラスされたように見えた。後に番組は「集計ミス」だと発表している。些細なことかもしれないが、予定調和の感動シーンではなく、予定がズレるハプニングも生放送のみどころ。タイミングの合わない応援ソングというのも笑いにつながりそうなものだが、強引に予定調和の感動へ結びつけようとしているように見え、興醒めだった。

 あくまで『24時間テレビ』というエンタメコンテンツのひとつとして大勢で作り上げているものであり、人間の限界に挑む耐久レースでも罰ゲームでもない100kmマラソン企画。もしそこに“ガチ”を求めれば、ランナーやスタッフにとってリスクになる可能性もあり、現状のようにきっちり定められた予定通りの進行でいいのだろう。しかし視聴率の低下からもわかるように、その感動演出に関しては視聴者も食傷気味ではないだろうか。

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