さくらももこの訃報に、かつての「りぼんっ子」たちが思い出す『ちびまる子ちゃん』から学んだこと

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 彼女たちにとって『ちびまるこちゃん』は、当時の花形連載『ママレード・ボーイ』や『こどものおもちゃ』のようにクラスメイトと毎月の展開で盛り上がるような作品ではなかったかもしれない。人気連載陣がキラキラとした恋愛を描くかたわらで、日常をユーモア交じりで描くだけの『ちびまる子ちゃん』は、とにかく異質な存在だった。でもじつは『ちびまる子ちゃん』の数ページを、こっそりと楽しみにしていたという人も多かったのではないだろうか。王道少女漫画のキラキラとした世界観に対して、ちょっぴり馴染みづらさを覚えていた少女たちにも、この世にはちゃんと自分たちが主人公の物語が用意されていることを教えてくれていた。

 近年、大人の女性に向けたリバイバルブームが沸き起こるなか、今年7月には『りぼんのふろく「カワイイ」のひみつ』(集英社)が発売されている。同誌は80年代~90年代の「りぼん」黄金期を中心に、当時の雑誌付録をカラー写真で紹介している。もちろん『ちびまる子ちゃん』の付録もラインナップされており、さくらももこ氏が付録用にデフォルメして描いたイラストも掲載されている。かつてのりぼんっ子を中心に懐かしいと人気で、書店で品切れが続き現在は重版待ちの状態となっている。

 「りぼん」のなかの『ちびまる子ちゃん』は、王道ではなかったけれど、りぼんっ子たちに確かな印象を残す作品だった。

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