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「ママ閉店」炎上も…余剰時間ができたら「子どもと過ごす」より「自由な時間」を求める母親は76.4%

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Thinkstock/Photo by oscarhdez

 Twitterで、「ママ閉店」というフレーズが話題になった。幼い三児の父である男性ユーザーのつぶやきが発端だ。男性の妻は時々、唐突に「はーい、もうママ閉店でーす」と言い、“ママとして子供に接する時間”を休憩し、普段は全然見ないテレビを見たりスマホをいじったりするという。閉店時間中は「ママ」と呼ばれても反応しないので、あだ名で呼ばせるそうだ。その男性ユーザーは「ママ閉店」を肯定的に捉えており、世の中の母親たちも「閉店したらいい 急遽閉店するのがいい」と、疲れたら休むことを勧めている。

 この投稿は広く拡散され、賛否を集めた。「疲弊しすぎて廃業になる前に、適宜“閉店”して休憩をとるのが良い」という賛成の声がある一方で、「自分で開店したくせに」「自分の妻がそんなことをしたら許せない」といった怒りのリプライもつき、炎上化。母親が自由時間を持つことに対して、過剰に批判的な価値観の持ち主は今も少なくないのかもしれない。 しかし24時間営業中のコンビニだってシフト制で店員が交代するし、仕事中は休憩をとる。コンビニ以外の店舗は大抵、毎日「閉店」する。母親の業務に閉店時間があったって何らおかしくないだろう。

共働きでも家事育児は母親の負担大

 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社は22日、共働き世帯の母親267人を対象に実施した「共働き世代の課題」に関するアンケート結果を発表。「日々、仕事と家庭の効率化を行ってできた時間を何に使いたいですか?」という設問に、最も多かった回答が「自由な(追われない)時間」(76.4%)。2番目に多かった「子どもとの時間」は43.3%で、30%以上も開きがあった。

 共働きの母親の自由な時間が足りていないのは、育児や家事の負担の偏りが原因かもしれない。同調査では、「家事分担について、あなたと夫(パートナー)のおおよその割合を教えてください」と聞くと、「9:1」(25.1%)が最多。次いで、「8:2」(22.4%)、「7:3」(19.8%)、「6以下:4以上」(18.3%)と家事の負担が母親に集中している。また、「10:0」と回答した人も11.0%と、10人中1人もいた。

 さらに、「子どもが病気の時、看病はどうしていますか?」では、「母親が仕事を休んで看病する」(79.1%)が約8割。「母親と父親が交代で休んで看病する」(12.9%)、「父親が仕事を休んで看病する」(8.4%)と、育児も母親が担うものという認識が強くあることが伺える。共働きであっても母親が家事や育児を担っているケースは多いようだ。

 父親が正社員としてフルタイムで働き、母親が非正規のパート勤務をしているため、母親の家事や育児の割合が高くなっているケースもあるだろう。ただ近年は、給与の伸び悩みなどにより、非正規でもフルタイムで働く母親は増えており、“家事や育児に費やせる時間”に父母で大きな差があるようには思えない。そもそも働き方がどうであれ、これだけ母親側に家事や育児の負担がある現状はどう考えても問題だ。

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宮西瀬名

フリーライターです。ジェンダーや働き方、育児などの記事を主に執筆しています。
“共感”ではなく“納得”につながるような記事の執筆を目指し、精進の毎日です…。

twitter:@miyanishi_sena

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