AIに仕事を奪われるのは「本を読む力がない人」?

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本が読めないと仕事が奪われる?

 とはいえ、どのみち機械化がいっそう進む世の中で、単純作業にしか従事できなければ仕事を失う懸念もある。今月、東京都と都の教育委員会が教育政策の意見を交わす総合教育会議が開かれ、『AIvs教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社)の著者・新井紀子氏は「追い出された労働人口が、AIができないところに移動できるかが非常に大きな問題」と発言した。

 新井氏はAIに仕事を奪われないため、読解力が必要だという。

「人は“意味を理解する”というAIにはない能力がある。しかし、読解力が低く、教科書が読めない子どもは学習方法がわからず仕事を奪われかねない」「中学校卒業時には、少なくとも教科書を読めるようにすることが最重要課題」

 新井氏は、子どもがAI時代に生き残るための方法としてこのように語っていたが、AIうんぬんを抜きにしても「少なくとも教科書を読めるようにする」ことは最重要課題だろう。教科書を読めなくとも、誰でも何かしらの仕事に就き稼ぐことの出来る時代はおそらくもう到来しない。

  AIに仕事を奪われないためにどうすれば良いのかを、AIにアドバイスしてもらう時代が来るのだろうか……?

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