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生後4カ月の子供を預けて仕事に行く母親を「アリ・ナシ」でジャッジすることに意味はあるのか?

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 しかしそもそも、母親が乳児を預けて海外出張することが、ネット上でバッシングや物議の対象になる状況自体、まだまだ日本の育児をめぐる価値観はアップデートの余地が残されていると感じる。生後4カ月の子供を預けて仕事に行く母親を、「アリ・ナシ」でジャッジすることに果たしてどんな意味があるというのだろうか。

 結局、このようにして他人の働き方や子育てを「アリ・ナシ」とジャッジすること自体が、個々人の選択肢を狭めている。それは医療業界における「女性医師は子育てで離脱するから迷惑」という主張や、その他の業界でも「女性は男性ほど満足に働けない」との認識がさも当然のように蔓延っていることにも通じるのではないだろうか。

 産後の母親が育児に専念したり、母親や父親が勤務時間を短縮したり、子連れで仕事をしたり、あるいはベビーシッターや祖父母に子供を長く預けたり、そうした様々な選択のどれかが唯一の正解ということはない。どれも当事者にとってベスト、またベターな選択というだけのことだ。それをいちいち「アリ・ナシ」ジャッジする外野は、自分だけが唯一の正解を知っているとでも思い込んでいるのだろうか。

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