エンタメ

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』が大コケしたあまりにもわかりやすい理由

【この記事のキーワード】
『SUNNY 強い気持ち・強い愛』が爆死したわかりやすい理由の画像1

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』公式ブログより

 8月31日に公開された篠原涼子・広瀬すず主演映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(大根仁監督)が苦戦している。『SUNNY 強い気持ち・強い愛』は主演の篠原涼子・広瀬すず以外にも、池田エライザ、三浦春馬、ともさかりえ、渡辺直美、小池栄子、板谷由夏、山本舞香といった錚々たる面々が出演するオールスター映画で、引退宣言済みの小室哲哉にとって最後の映画音楽作品となるなど、話題性には事欠かない作品なのだが、公開初週の土日二日間での動員は12万8000人で興行収入は1億5400万円。大根仁監督作品としては2015年公開作品『バクマン。』が達成した17億6000万円と比べると、いささか鈍い出足となる(ニュースサイト「映画.com」2018年9月3日付記事より)。

 『SUNNY 強い気持ち・強い愛』の物語は、専業主婦として満ち足りない日々を暮らす奈美(篠原涼子・広瀬すず)が、高校生時代に同じ仲良しグループ「SUNNY」のメンバーだった芹香(板谷由夏・山本舞香)と偶然のきっかけで再会するところから始まる。

 末期がんに侵されており、余命いくばくもない芹香は、いまでは疎遠になってしまった「SUNNY」のメンバーとの再会を望む。奈美はその思いを叶えるべく奔走するが、20年が経った各々は生きる境遇がまったく変わっており、その作業は難航するのだった──。映画は1990年代中盤の女子高生時代と現在の時間軸を行き来しながら「SUNNY」メンバーの今昔を描いていく。

 『SUNNY 強い気持ち・強い愛』は、2012年日本公開の韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』のリメイク。原作映画の方の舞台は1980年代後半に設定されている。これは、当時の韓国における民主化運動が女性たちの自立を促したという時代背景があるからだが、日本においての同様の出来事は1990年代のコギャルブームであろうと映画製作陣は考えた。

 1990年代のコギャルたちが起こした「革命」を大根監督は<あの時代のコギャルたちはルーズソックスに象徴されるように色々なものをカスタマイズしてファッションに取り入れたり、チェキやプリクラ、写ルンですを自分たちなりに楽しんで使いこなしてしまうパワーがあった。とにかく誰にも媚びていないんです>(映画公式パンフレット)と語る。それまでの世代とは大きく異なり、大人や周囲の異性の目線を気にすることなく、自ら率先して文化をつくっていた彼女たちが日本社会を大きく変えたと評価する。

1 2 3

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。