不登校児にとって登校呼びかけが負担に 休むことを認めて

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不登校は大事な休息期間

 精神科医の高岡健氏は「不登校新聞」への寄稿で、不登校への登校刺激を避けるべき理由として、このように綴っている。

<休むこと「も」大事なのではなく、休むこと「が」大事なのです。休むこと以上に大事なことは、何もないからです>
<人間にとって、ほんとうに大切なのは、もちろん学校に戻ることなんかではなく、その時々の生活を、楽しむ(遊ぶ)ことができているかどうかです>
<人間は、休むことによって、はじめて『楽しみ(遊び)』へ向かうことが、できるようになります>

 もっと言えば、学校へ行くことがもっとも良い状態であり、その状態に“戻すためには”登校刺激をすることが是か非か、という議論自体を高岡氏は否定している。

 しかし、教師の“熱心な対応”で救われた生徒もいるだろう。それもまた個人の経験だ。子どもごとに性格も違えば、不登校になった原因も違う。放っておかれることで、いっそう悪い方向に転がってしまうケースもないとは言えない。ただ、保護者や教師が、その子が「楽しめているかどうか」を重要視して子どもと向き合うことが出来れば、お互いに少しラクになるのではないだろうか。

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