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年収800万円でもお金が貯まらない人と、年収400万円で貯まる人の違い

【この記事のキーワード】

家計の三大支出は、家、クルマ、保険

 一連の税制上の仕組みを考えた場合、年収は600万円程度にとどめておき、その中で可能な限り貯蓄に励み、ある程度の資金が貯まったらこれを適切に運用するというのがもっとも効率のよいマネーライフということになる。

 では、600万円程度の収入で、支出を最小限にとどめておくにはどうすればよいだろうか。もっとも重要なのは、家計における最大の支出項目について把握することである。

 たいていの場合、家計でもっとも支出額が多いのは、家賃、クルマ、保険の3つである。

 賃貸の場合には、会社までの交通費や通勤時間などを考慮に入れて、もっともコスパの高い場所を選定すべきだろう(通勤費の補助が会社から出るからといってそれに頼るのは危険だ。あくまで移動は自費を前提に考えた方がよい)。今後はシェアリング・エコノミーの進展で、所有するモノを極限まで減らすことが可能となる。家のスペースはできるだけ狭くして、その分だけ家賃を浮かすことを考えたほうがよい。

 子どもができたことをきっかけにマンションの購入を検討する人もいるが、子どもがいるからといって、むやみに広い物件を買うのはあまりオススメできない。子どもはせいぜい二十数年で家を出て行ってしまう。その後は夫婦だけになるので、狭くても利便性を最優先したほうがよいだろう。利便性のよい場所に新築物件はないことが多いので、中古マンションの購入についても、当然、視野に入れるべきである。

共働きは最強のリスクヘッジ手段

 便利な場所に住むことができれば、クルマを所有する必要がなくなるというメリットも享受できる。最近ではカーシェアリングが普及しているので、貯蓄を優先するのなら、今後はクルマの所有はできるだけ避けたほうがよいだろう。家賃とクルマのコストは表裏一体となっているので、別々には考えないほうがよい。

 保険についても、何のリスクに対していくらの保証が必要なのか再検討してほしい。夫婦共働きというのは、実は保険などとは比較にならない最強のリスクヘッジ手段となり得る。もし夫婦の年収がほぼ同じなら、万が一、どちらかが亡くなっても、生活がいきなり破綻する可能性は低い。

 いくら保険金をもらっても、そのお金で一生働かずに過ごすことはできないので、結局は、それなりの収入が得られる仕事を探す必要に迫られる。そうであるならば、夫婦間の年収格差を減らす努力を日常的に行っているほうが、高額の保険に入るよりも効果が大きい。

 税金、家賃、クルマ、保険という大きな支出を可視化し、状況に応じて最適化することができれば、これからの時代においても「貯蓄ができない」といった事態には陥らないはずだ。後は余裕資金をどのように増やすのかという、前向きな悩みに取り組んでいけばよいだろう。

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