ローラの慈善事業は売名や「セレブ気取り」だからじゃない

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 その背景には、彼女自身の複雑な生い立ちがあるのは間違いない。ローラはバングラデシュ人の父と、日本人とロシア人のクォーターである母親とのあいだに日本で生まれるが、幼少の頃に両親が離婚し、6歳のときに父の再婚相手となった中国人の継母に育てられている。

 また、ローラは生まれてすぐにバングラデシュへ引っ越しており、日本ではなくバングラデシュで幼少期を過ごしている。日本に住むようになったのは小学校に入ってからで、当初は日本語もほとんどわからなかった。学校でもボディランゲージを頼りにコミュニケーションしていたという。

 コミュニケーションの難しさは家庭内でも同様で、母は中国語を話し、自分はベンガル語を話すという状況だった。「Numero TOKYO」では、<勉強を教えてくれる人が家にはいない。塾に行くお金もなかったから『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』が日本語の先生で(笑)。だから、今もたまにすごく簡単なことがわからなかったりする>と、その時期のことを振り返っている。

 ただ、その時期の経験が、現在につながっているとローラは自己分析する。彼女はもともと英語が話せたわけではないが、将来的に海外でも仕事をするようになることを見越し、猛勉強したうえで現在はロサンゼルスに拠点を移している。

 そういった行動力についてローラは<子どもの頃に鍛えられたのかも。話せないし、肌の色も違うし、でも頑張ろうじゃないけど、ここで引き下がってしまったらマイナスしかない。飛び込むしかない。ずっとそんな繰り返しだったから>と語る。

 そして、自分自身がそういった大変な思いをして育ってきたからこそ、同じような境遇で苦しむ子どもたちの助けになりたいという思いを抱いた。

 しかし、そんな立派な彼女の活動に対する日本国内の反応は冷淡だ。先日Wezzyでも伝えたが(リンク)、ニュースサイト「zakzak」は2018年8月23日付の記事で「迷走するローラ、どこへ行く? ユニセフ1000万円寄付に「セレブ気取り」の声も」なる記事を配信した。

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