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異様な取材規制と盛り上がり 本田圭佑カンボジア代表監督・初采配直前現地ルポ

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プノンペンに到着した9月3日に行われた、代表選手との初めてのミーティング。本田圭佑は、今後のチーム方針を選手たちに語った(カンボジアサッカー連盟(FFC)提供)

 9月10日月曜日18時(日本時間20時)から、プノンペン市内中心部のオリンピックスタジアムで、本田圭佑・サッカーカンボジア代表チーム“監督”の初戦がいよいよキックオフする。

 すでにメインスタンド(カテゴリー1)の5000枚は売り切れており、スタンド(カテゴリー2)の3万枚の売れ行きも好調のようだ。カンボジア最大のスタジアムが満席となり、本田“監督”の采配による勝利を目にする瞬間が刻一刻と迫っている。現地プノンペンから生の声をお届けする。

FIFAランキング下位同士の試合なのに異常なメディア規制

 今回行われるのはマレーシアとの国際親善試合であって、公式戦ではない。国際サッカー連盟(FIFA)のランキングではカンボジアが166位、マレーシアが171位と下位同士の戦いにもかかわらず、そのメディアコントロールは異常に厳しい状態にある。カンボジア国内向けの放送においては、フン・セン首相の長女フン・マナ氏が社長を務めるテレビ局のBTVが放映権を独占することになった。そのため他のメディアは、試合そのものだけではなく、通常は出入り可能なロッカー周辺のぶら下がり取材についても、今回は行えなくなる模様だ。

 また日本メディアについても、フランスのスポーツ娯楽専門会社のラガルデール・スポーツが取り仕切ることになり、本田圭佑へのインタビューを含む独自取材には制限が設けられている。加えて、10日当日の取材については8月下旬の早い段階で申し込みが締め切られており、報道規制の緩い従来のカンボジアのスポーツ取材とはまったく違った異常な状態となっている。

3日の本田圭祐のプノンペン入りから始まった“ケイスケ・ホンダ”祭り

 9月3日16時40分(日本時間18時40分)、プノンペン国際空港に本田圭佑が降り立った。所属するオーストラリアの強豪「メルボルン・ビクトリーFC」の練習から離脱してのカンボジア入り。空港到着後の扱いも特別待遇で、カンボジアサッカー連盟のサオ・ソカー会長が司令官を務める国家憲兵隊の隊員らによるエスコートのもと、ライセンス上の問題から、実質的な“監督”の本田の代わりに、形式上の「監督」を務めるフェリックス・アウグスティン・ゴンザレス・ダルマス氏らの出迎えを受けた。ダルマス氏は2017年7月より本田のパーソナルアシスタントを務めており、実質的には本田の個人的な部下に当たる人物だ。


 本田は到着したその日に、プノンペン市内において、代表選手との初ミーティングを行い、翌4日には、本田の初采配によるサッカーカンボジア代表チームの練習が行われた。

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9月4日、プノンペンのオリンピックスタジアムで行われた初練習時のインタビュー(小市琢磨提供)

「不動の11番」をはずした“ケイスケホンダ流”を貫くチームづくり

 こうした流れの中で、いくつかの特徴に気づいた。8月12日の本田“監督”就任の電撃発表の後、ダルマス氏がカンボジアリーグの試合をいくつか見学している姿が目撃されている。彼が中心となり、本田の意向を受けた、新たな代表選手の選抜が行われたと見られる。

 新代表メンバーのリストには、「カンボジアの本田」と呼ばれるスーパースター、チャン・ワタナカ選手の名前はなかった。表向きは怪我を理由としているようだが、実はそうではないと同選手の所属するカンボジアリーグの名門「ボンケットFC」周辺からは漏れ聞こえてくる。

 カンボジア代表チームに精通している関係者からは、「怪我をしていない。あるいは治ったのに外しているとすれば、ワタナカ選手の最近のパフォーマンスが落ちているなかで、『不動の11番』を外した手腕を評価すべき」との声が上がっている。また、GKには新興の強豪チーム「ヴィサカ」からひとり新人が入った。ちょっと危なっかしいといわれているものの、次世代育成策として、これも評価する声が多い。また、名門「プノンペン・クラウン」からは、18歳から20歳の若手MFばかりを4人招集しており、速成チームながらも方向性が見えてくるようだ。

 4日の公開練習においては、2チーム制のゲームのなかで、本田“監督”が選手をチェックする姿が見られており、“ケイスケ・ホンダ”流のチーム編成を行っていることが確認できた。

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ロボティア編集部

人工知能(AI)、ロボット、ドローン、IoT、ブロックチェーンなど、テクノロジー関連のニュースを配信する専門メディアを運営。国内外の最新技術動向やビジネス情報、カルチャー・生活情報なども各メディアに寄稿中。

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