大坂なおみ選手の「日本人初優勝」をバッシングする排他的な声

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 この一件で思い出すのは、2015年のミス・ユニバース日本代表に選ばれた宮本エリアナ(24)さんだ。宮本さんは長崎県佐世保市出身で、アフリカ系アメリカ人の父親と、日本人の母親を持つ。「ハーフ」の宮本さんは日本代表にふさわしくないと、一部でバッシングが起こっていた。それから3年、社会はより多様性を獲得しているべきだが、まだ同じことが繰り返されてしまうのは残念でならない。

 大坂選手は、海外メディアのインタビューで、アイデンティティーについて次のように答えていたという。

 〈「父がハイチ出身だから、私はニューヨークに住むハイチ人の家庭で育った。おばあちゃんと住んでいて、ママは日本人だから日本文化の中にもいた。米国文化というなら、私は米国在住だからそれもある」。大坂は少し難しい顔をして答えた後「これで答えになっているといいんだけど」とほほ笑んだ。今年の全豪では日米のファンの存在について聞かれて「父はハイチ出身なのよ。そっちも代表しているの」と付け加えた。〉(9月10付の「スポニチアネックス」より引用)。

 大坂選手にも、これまで迷いや葛藤があっただろう。個人のアイデンティティーを他人が決め付けたり、ましてや否定したりすることは決して許されない。

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