政治・社会

『リアルナンパアカデミー』の塾長逮捕 その卑劣な手口とは

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「合意の証拠」という脅し動画

 塾では、女性が性交に合意したことを証明する道具として、性交中の写真や動画を撮るように指導していたという。万が一女性が「合意していない」と被害を訴えた際に、合意したことを証明するためだろう。

 しかし、女性は酒を飲まされ昏睡状態であり、意識もはっきりとはしていなかったようだ。それでも動画が「合意」の証明になるのだろうか。また、こうしたデータが女性に対して「動画や写真をネットにばら撒かれたくなかったら合意しろ」という脅しとして機能することは明らかで、彼らは意図的に女性が合意せざるを得ない状況を作っていたともいえる。

 8月の裁判でも動画や写真は「合意の証拠」となることはなく、強制性交と判断された。撮影した動画や写真は、塾長に送信したり、塾生間で共有したりしていたという。また塾のHPには、塾生たちがナンパしたという女性の写真が複数掲載され、不特定多数が閲覧できる状態となっている。顔などにモザイク処理はされているものの、中には性交中のものもある。

 性交中の動画や写真を女性の許可なく共有・公開し、さらし者にするということ自体、許しがたい行為である。

 今回の塾長逮捕を持って、『リアルナンパアカデミー』は解散となるだろう。彼らが「犯罪ではない」と(おそらく)信じて実行していたことは、どう見ても犯罪でしかなかった。彼らの「卑劣な遊び」によって被害にあった女性たちの傷はいつまでも残るだろう。

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