
ジャニーズ公式webより
滝沢秀明(36)と今井翼(36)によるユニット・タッキー&翼が、9月10日に解散していたことが発表された。今後、滝沢秀明は、年内で芸能活動を引退しタレントの育成やプロデュース業に専念するという。一方、病気療養中の今井翼はジャニーズ事務所を退所。今後の予定は白紙だが、芸能界を引退するわけではないとのことだ。
滝沢秀明とは同学年で同じ日にジャニーズ事務所に入所した今井翼。入所半年後の1995年10月には、連続ドラマ『木曜の怪談 怪奇俱楽部シリーズ』(フジテレビ系)で滝沢秀明演じる主人公の友人役としてレギュラー出演しており、当時のジャニーズJr.の中ではスピード出世を果たした一人である。
滝沢秀明、今井翼、やはり『木曜の怪談』で友人役の川野直輝(現在はジャニーズ事務所を退所)の3人は「怪談トリオ」と呼ばれ、当時のアイドル雑誌では彼らの特集がよく組まれた。今井翼はジャニーズJr.の黄金期を支える人気Jr.だった。とはいえ、“東のタキザワ西のすばる”と言われるほど滝沢の人気は飛びぬけており、今井と横並びというわけではなかっただろう。
2002年にタッキー&翼としてデビュー後の今井翼は、メディア露出は多くなかったものの得意のダンスを活かし、ソロコンサートや舞台を中心に活動。2007年と2008年には座長を務める舞台『World’s Wing 翼 Premium』でスペイン仕込みの本格的なフラメンコを披露した。
ただ、人気や仕事量の面においては年々、滝沢秀明とは大きな格差があったように映る。そこはKinKi Kidsのようにはいかなかったのではないか。相方・滝沢秀明との不仲説も長らく飛び交っていた。
2017年9月にはタッキー&翼の一時的な活動休止。この時点で「タキツバは解散するのでは?」と危ぶむ声が大きくなった。今井翼は2014年にメニエール病を発症したことにより休業しているが、今年3月にはメニエール病が再発したとして無期限で芸能活動の休止を発表。その後、ファンの前に姿を現すことはなく、今回の解散と退所発表に至っている。
今井翼はジャニーズ事務所を退所したが、芸能活動を引退したわけではない。むしろ、引退ではないのになぜ病身の彼が事務所に残らず退所を決意したのか。そこには、事務所幹部との確執があったのではないかと見る向きも強い。
SMAP解散騒動があった2016年には、「週刊文春」(文藝春秋)が今井翼の穏やかならぬ動向を報じていた。それによれば、今井は夜な夜なクラブで酒を飲んでは藤島ジュリー景子副社長の不満を周囲にぶつけ、タッキー&翼の解散や事務所退所をほのめかしている、という話だった。二年越しでそれは現実のものとなった。
そうなると気になってくるのは病気回復後の芸能活動だ。今やジャニーズ事務所を退所した後も活躍しているタレントは珍しくない。実は今井翼については昨年のタッキー&翼の活動休止発表直後から「新しい地図」合流の可能性が示唆されていた。書面では今後について「全くの白紙」とし、「心身が健康な状態になってから考えたい」としており、まずは病気療養が最優先だが、ファンたちは彼がいずれ元気な姿で復活してくれることを望んでいるだろう。