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結婚した息子の食生活を嘆く母親、家庭の「常識」は世間の「非常識」

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Thinkstock/Photo by ElNariz

 母親の男の子に対する愛情は、女の子に対するそれとはちょっと違う……とは、よく言われることだ。一概には言えないにしても、女の子の場合は同性であるゆえの嫉妬が加わることがあり、男の子の場合は女としての嫉妬が加わることがある、という説である。

 前者では、女の子が美しく成長し自分の人生を謳歌し始めようとすると嫉妬し、邪魔をする。後者では、彼女や妻に嫉妬心を持ち息子の選んだ相手をdisり、あれこれ無様な行動を取ってしまう。今回はこの後者に当てはまるが自分では自覚していないお母さんのトピを紹介したい。

結婚した息子が宇宙人になりました

 トピ主・コスモスさん(女性・年齢不明)の息子(30代前半)は昨年結婚した。お相手は2歳年上の方。食べ歩きが趣味らしく、息子と色々な所に一緒に出かけているようだという。仲良し新婚生活だが、これにトピ主は何か思うところがあるようだ。

「私が乳製品や生魚、ホルモン、匂いの強いもの等が苦手なので、娘や息子もあまり食べませんでした。
家族旅行も旅館の食事は、私と娘、息子は刺身などは変更してもらっていました。
それなのに、息子はお嫁さんと結婚してから、食べ物の好みががらりと変わり、
寿司大好き、特に光りもの、とか、チーズなんて食べてなかったのにピザ大好き、とか
香草の入ったものも好きになったそうで、インドかインドネシアか、今年の夏休みはその国に旅行に行ったそうです」

  奥さんとの出会いで食生活がガラリと変わったらしい息子さん。先日、お盆にトピ主宅に皆で集まった時、近所の焼肉屋に行ったところ「なんと息子とお嫁さんはホルモン、レバー、牛タンなど食べられると言うのです」。トピ主夫もそうしたメニューを食べたがったが、トピ主と娘さんが「苦手」と伝えると「お嫁さんは頼まなくていいと言った」ので、テーブルにそれらが並ぶことは免れたのだそうだ。

 「息子の食の好みがすっかり変わってしまって本当にびっくりしています。娘と、お兄ちゃんはまるで宇宙人になってしまったねと言っています」

という愚痴なのか相談なのかのトピである。

 息子が結婚するとその妻のことをあれこれdisりたくなる母親(つまり厄介な姑)が一定数いるというのは発言小町を見ていても明らかだが、こちらのトピ主も、結婚して=お嫁さんのせいで、息子の食の好みが変わってしまった、と嘆き、挙句「宇宙人」と言っている。

 でも乳製品や生魚、ホルモン、匂いの強いものが苦手なトピ主、正直言ってけっこう好き嫌い多くないですか……? 息子や娘が同じようにそうした食べ物を食べていなかったのは単にトピ主が食卓に出していなかったからでは……? 結婚で食の興味が広がったことを喜べないのかと、こんなことすら寂しく思うのが母親なのかと、恐ろしくなってしまう。

  さてやはりコメントではこうしたトピ主の姿勢に批判が寄せられた。

 「トピ主の食の好みを勝手に押し付けてきただけでしょ やっと自由に食べ物を選べるようになって、いろいろな物を知ることができたんです トピ主の囲いから逃れたんですよ 悔しいからって大人げない言い方は止めなさいよ 息子さんを宇宙人というならば、トピ主は井の中の蛙です」

「偏食の母親に家族が気を使って生きてきただけでは? 生魚、ホルモン、チーズなんて普通にみんな食べるもので 宇宙人でも何でもないと思いますよ。」

「お盆の時にご主人もホルモン食べたかったのにお気の毒。今まで食べたいのにずっと妻に付き合わされていたのかも、と感じてしまいます。娘さんもそれほど苦手じゃないのかもしれません。もしかして宇宙人はトピ主さんなのかもしれませんね。」

「食の好みが変わっても『食べられなくなった』ではなく、『食べられるものが増えた』のなら、歓迎すべき事態だと思います。苦手な物を押し付けられてもいないのに、随分と極端な反応なんですね。」

「それよりも旦那さんに詫びた方がいいですよ。好きなものが家庭で食べられない、そんなつらい人生だったことでしょう。自分が食べられなくても、他人が食べることぐらいは平気でいられなくてどうするんですか!」

「反動ですね!わかります!!私の親(毒親だと思ってます)は『パンは外国人が食べるもの バターなんてもっての他!』とか『酒を呑む人は身内にはいない』『生の魚介類はくさいから人間は食べない』らしく 他にはお菓子も一切禁止でしたので、私は目覚めてから激太りしましたね 束縛からの解放です 結婚した現在は、外国人のような人間になってます 夜食や、ビールに自由を感じて幸せです 宇宙人ばんざいです」

「食べ物の好き嫌いが多いと性格に問題があると思われがちですので 克服出来てよかったですね」

「偏食がひどい息子さんが、お嫁さんのおかげで食べられるようになって普通なら喜ぶべきところでは? トピ文を拝見する限り、あなたの偏食がひどいせいで、お子さんたちに影響が出て、好き嫌いが起こってしまっていると感じました。きっと、お嫁さんは料理が上手で、食に関しての生活が上手。つまり、お嫁さん側のご両親は育児がお上手だったのでしょう。レバーは栄養価が高いものですから、食べれるようになってよかったですね。一風変わった方の思考を垣間見た感じがして、とても興味深いトピでした。」

 う~んこうしたレスを読むとなぜか心がスッキリする。さてさて、批判しか見当たらない中「ありがとうございます」というタイトルでトピ主レスが書き込まれた。だが内容はまた嫁disだった!

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

twitter:@watcherkyoko

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