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宇多田ヒカルが歌詞を書きながら涙を流す理由

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宇多田ヒカル『初恋』

 本日(9月17日)放送『ミュージックステーション ウルトラFES』(テレビ朝日系)に宇多田ヒカルが出演する。放送では、6月にリリースされたアルバム『初恋』に収録されている「誓い」を歌唱する予定だ。

 宇多田ヒカルといえば、『プロフェッショナル 仕事の流儀 宇多田ヒカル スペシャル』(NHK/7月16日)のなかで、『初恋』の楽曲制作やレコーディングの裏側を公開していた。宇多田ヒカルはこれまで制作の舞台裏を公に見せたことはほとんどなかった。

 宇多田ヒカルは、歌詞集『宇多田ヒカルの言葉』(エムオン・エンタテインメント)という本が編まれるぐらい歌詞の評価が高く、また、歌詞に重点を置くアーティストとしてよく知られているが、その制作過程は想像を遥かに超えるほど過酷なものだった。

 番組では特に「夕凪」にフォーカスを当て、作詞の過程を追っているが、自宅で作業する宇多田はパソコンの前で涙を流していた。それは、自らの心の奥深くまで意識を潜らせ、トラウマにも触れながら言葉を探り当てる作業をしているからであり、彼女の歌詞はまさに命を削りながら生み出されていたということが明らかになったのである。

 Wezzyでは『プロフェッショナル 仕事の流儀 宇多田ヒカル スペシャル』放送時に、その壮絶な制作ドキュメントと、宇多田ヒカルの「言葉」に対する思いをまとめた記事を配信している。ここに再録するので、ぜひ読んでみてほしい。

(編集部)

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 7月16日に『プロフェッショナル 仕事の流儀 宇多田ヒカル スペシャル』(NHK)が放送された。これは、6月27日にリリースされたニューアルバム『初恋』のレコーディングに番組のカメラが密着したもので、ロンドンで行われていた『初恋』の楽曲制作や録音の現場が記録されていた。

 そのなかでも興味深かったのは、これまで謎のベールに包まれていた宇多田ヒカルのスタジオでの仕事ぶりが明かされていたことだ。彼女は歌詞に重点を置くアーティストとしてよく知られているが、そのこだわりはスタジオでの仕事ぶりにも表れていた。たとえば、アルバムタイトル曲「初恋」のレコーディングでドラマーのクリス・デイヴにディレクションする際、宇多田は<この曲は恋の始まりを意味しているとも言えるし、悲しい恋の終わりを意味しているとも言えるの。失恋してから「これが初恋だったんだ」と気づくような、その両方を含んだ曲なの>と指示。ドラムの叩き方やフレーズに関して具体的なディレクションをするというよりも、「この楽曲は何について歌っている曲なのか」「どういう感情を表現してほしいのか」を伝えるかたちでバンドのメンバーを導いていた。

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