樹木希林が広瀬すず・松岡茉優ら、若手の映画人に残した多大な影響

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 たとえば、『海街diary』で共演した広瀬すずは、追悼コメントのなかで<現場でお会いする度に頑張ってね、と言ってくださる優しい言葉がいつも私のエネルギーになっていました>(2018年9月17日付ニュースサイト「スポーツ報知」)と樹木希林の優しい人柄を振り返りつつも、撮影現場での彼女の存在は畏怖すら感じさせるものであったと告白する。

<一緒にお芝居させてもらうのが一番怖かった方でもあります。カメラの前で嘘のない言葉でも、お芝居だからどこか自分の嘘の部分を見抜かれてしまいそうでした>(前同「スポーツ報知」)

 そのうえで、広瀬すずは<カメラの前に立たれてた姿、生き方、感性、全てかっこいい樹木さんの事はずっと憧れです>(前同「スポーツ報知」)と綴っている。

 また、とりわけ、樹木希林への尊敬の念を語っているのが、『万引き家族』で共演した松岡茉優だ。

 松岡茉優は先に挙げたカンヌ国際映画祭公式記者会見の場で樹木希林を讃える是枝監督の言葉を聞きながら感激の涙を流した。共演以降、「おばあちゃん」(『万引き家族』の役内での2人の間柄も祖母と孫の関係)と慕っているのもよく知られているが、そんな彼女は樹木希林の死を受けてのコメントのなかで<樹木さんが教えてくれたこと、残してくれたものを最大限に生かしたい>と明確に宣言している。

<樹木さんが教えてくれたこと、残してくれたものを最大限に生かしたい。同じ時代に生まれたことを、大きな意味で捉えていきたいです。暖かくて風通しがよくて、過ごしやすいところでお休みになられていますように。大好きです>(2018年9月16日付ニュースサイト「スポーツ報知」)

 樹木希林の遺作となる映画『エリカ38』(来年公開予定)では、これまでの女優人生で初めて企画も担当した。さらなる活躍が期待されているなかで亡くなられてしまったのは大変に残念で、日本映画界にとっても大きな痛手だが、仕事を共にして樹木希林から影響を受けた後進の監督や俳優・女優たちが、彼女の功績を未来に受け渡していってくれることだろう。

(倉野尾 実)

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