『義母と娘のブルース』最終回、義母が下す決断とは?

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TBS『義母と娘のブルース』 オフィシャルサイトより

TBS『義母と娘のブルース』 オフィシャルサイトより

 綾瀬はるか(33)が主演するドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)が、視聴率を右肩上がりで伸ばしながら9月18日ついに最終話を迎える。最終話の見どころは、綾瀬はるか演じる亜希子とパン屋の店主・麦田(佐藤健)の恋の行方、そして、かつて余命わずかなシングルファザーの宮本良一(竹野内豊)と結婚してみゆき(上白石萌歌/横溝菜帆)の義母になることを決意した亜希子の真意はいかなるものだったのか――であろう。

 義母(継母)と娘が親子として歩んだ10年間を、コミカルかつ丁寧に描き初回から好評を博した『義母と娘のブルース』。初回の平均視聴率は11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったが、安定して二桁をキープし、第7話で15.1%にUP、そして第9話は17.3%に到達している。この伸び方はかつて同じ枠で放送した『逃げるは恥だが役に立つ』に似ているとして話題になった。

 主人公・亜希子(綾瀬はるか)が、小学生の娘と親子の信頼関係を築くべく努力する様子も、彼女に少しずつ心を開いていく娘・みゆきの繊細な演技も、温かくおおらかな父・良一も、そして周囲の人間関係も、表面的な演出はひとつもなかった。それぞれの登場人物が“キャラ”ではなく温度のある人間として存在しているところも、『逃げ恥』との共通項だったかもしれない。

『ぎぼむす』最終話までのあらすじ

 超有能なキャリアウーマンだった亜希子と良一の結婚は、いわば契約結婚であった。良一の前妻でみゆきの実母は3年前に病死、良一は自分の死後にひとり残されるみゆきを慮り、みゆきを託すべく亜希子に求婚したのだ。当時小学3年生で父の病気を知らないみゆきは亜希子に反発し、亜希子はビジネススキルを駆使してみゆきと打ち解けようとするが空回りが続いた。

 亜希子は有能で聡明で真摯な女性だが、一方で他者と心を通わせるという点においては不器用でもある。おそらくは、子供時代の経験が影響しているのだろう。そんな亜希子だが、第1話では「私は私なりの大きなメリットを感じてこの結婚に取り組んでいるんです」と良一に語っていた。

 義理の娘であるみゆきそして、契約結婚だったはずの良一とも徐々に心を通わせていく亜希子。元バリキャリ女性が育児で悪戦苦闘する姿は、視聴者から共感の声が集まっていた。

 第5話、病状が悪化した良一は亡くなり最期を迎えた。葬儀ではテキパキと動き涙を見せなかった亜希子だが、家に戻り、みゆきに「お母さん」と呼ばれた時には色々な想いが溢れたのか、堰を切ったように号泣。綾瀬はるかの抑えた演技が光っていた。

 第6話からの第二章では、9年後、高校生になったみゆきが進路に悩む姿を見かねた亜希子が、今にも潰れそうなパン屋・麦田ベーカリーに再就職。かつて良一と結婚するにあたって会社を退職し専業主婦になった亜希子は、良一亡き後、貯蓄およびデイトレードで生計を維持してきたが、みゆきに働く姿を見せようと考えたのだ。

 そして麦田ベーカリーの店長こそが、佐藤健演じる麦田章。第一章では、メインキャストながら出番は少なく、さまざまな職を転々としながらフラフラ生きる若者だった麦田だが、葬儀会場で働いている時に、良一の葬儀で悲しむみゆきを見て「あの子、もう親孝行できないんだ」と感じ、実家に舞い戻っていたのだという。

 麦田ベーカリーの再建を目指す中で、麦田は洞察力に優れ包容力もある亜希子に惹かれていく。第8話では、みゆきもふたりが結ばれることを応援すると麦田に伝えるが、肝心の亜希子は相変わらず鈍感すぎて、むしろ麦田とみゆきが付き合っているのではないかと考え、麦田にみゆきを弄ばないよう釘を差す始末だったが、それでも麦田はどうにかこうにか亜希子に愛の告白……というところまでが描かれた。

 亜希子は麦田の愛に応えるのか、そして亜希子はなぜ、義母になることを選んだのか。大団円に期待したい。

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