欅坂46平手友梨奈にTOKIOがかけた言葉の強烈な違和感

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 まず、「昔は自由で、おおらかだった」という言説の底には、右肩上がりに暮らしが豊かになった高度経済成長期や、忙しく働かなくても暮らしていけるのんびりした時代のイメージが横たわっているが、その時代は一過性のものに過ぎない。そして過去の時代には、画一的な価値観を強いられマイノリティが反抗することさえ出来なかったという負の側面もあることを忘れてはならない。自由でおおらかに振舞える人々がいる一方で、人権を尊重されず、自分を偽り、息を殺して過ごさねばならなかった人々も少なからずいるのだ。そのことを無視して「昔は良かった」とは到底言えない。

 とりわけアイドルの平手が普段接する大人は、テレビを始めとする伝統的メディアの業界人が多いだろうし、そのスジの人々にとっては、新興のネットメディアは忌むべき存在かもしれない。しかし、「昔は良かった」と、ノスタルジーに浸ってばかりではなく、時代に順応して新しいものを生み出すという気概の大人たちが増えれば、不毛な議論もなくなるはずだ(実際に、テレビ業界にはネット配信という新しい潮流が生まれている)。

 平手には、たとえば同年代のネットネイティブように、ネットを使って自己表現するという選択肢も開かれている。実際に、ネットやSNSには平手を応援するファンの言葉もあふれているだろう。もちろん、ネット世代のアイドルだからといって、必ずしもネットに親しむべきと言いたいわけではない。ただ、平手が必要以上にネット社会を憂う必要はまったくない。むしろ大人たちに支配されない、無限の可能性が示されているというだけだ。

(今いくわ)

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