ジャニーズなのになぜ「A.B.C-Z」は全然売れないのか?

連載 2018.09.22 07:15

 彼らは歌えて踊れて芝居も出来て喋りも上手い欠点のないグループなんだけどなぁ。何が大ブレイクを阻んでるのかしら?  本当に不思議。「えび」ではなく「うまヅラ」が定番ネタのふみきゅんなんて憧れの木村拓哉さん似で、近くで見ると美しいお顔ですごくカッコイイ(あっ、遠くから見てもカッコイイ)んだけど、「最初は自分でも勘違いしてカッコイイ路線で行こうと思ってたの。でもある時、滝沢くんから『お前は違う路線の方がいい』って言われて。こうなったら喋りで行こうと思って。面白い人間になりたいしさ」とのことで、途中から路線変更。ふみきゅんのモノマネ”松本潤”シリーズや”亀梨和也”シリーズは有名なのよ。

 ライバルでもあり、長年の付き合いで同士でもあるキスマイの北山宏光くんと飲み歩いて、「お互いMCについて真剣に語り合ったりしてる」そう。でもね、「街中でミツはすぐに発見されるんだけど、隣にいる俺はなぜか誰にも気づかれないのよ〜」と泣き笑い。あげく「フットボールアワーの後藤輝基さんや、映画コメンテーターの有村昆さんによく間違われる」んですって。かなり濃い顔で特徴ある喋り方なんだけどな。お兄ちゃんと妹さんがいて、よく家族ネタで笑わせてくれる面白い奴なのよね。

 昔から「ダンス番長」の異名を持つダンスの天才・ごっちは、若く見えるけど最年長の33歳。ビックリした?   お姉さんと妹さんがいるせいか話しやすくて、とにかく優しいの。自分が自分がと前に出ていくタイプでは無いけれど、その優れた実力はメンバー全員が認めているから、ダンスの振りで迷っている場合でも「最後はごっち頼み」になる時が多いそう。みんなを大きな懐で包み込んでる感じで、なくてはならない存在なの。

 深夜に関東で放送されているドラマ『トーキョーエイリアンブラザーズ』(日本テレビ系)に出演中のトッツー。Hey! Say! JUMPの伊野尾慧くんとのW主演作で、奇妙な宇宙人役を好演中。ダンスはもちろん上手だけど、トッツーはドラマや映画出演も多くて、独特な演技が評価を得ているの。かつてはちょっとエキセントリックな面があって、ある舞台の公演中、楽屋で突然「うわぁぁぁ」という叫び声があがって誰だ? と思って見てみると何とトッツーで、その翌日に髪型が急変していたという逸話が。「何か芝居のことで思い詰めちゃって」髪を切ってしまったらしいのだけど、「つながりを考えたらしちゃいけないことだった。若気の至りかな。今は絶対にそんなことしないけど」って反省してたっけ。それくらい、感性が豊かで個性的な人。

 この間、偶然スタジオでトッツーと会ったんだけど、マネージャーもいなくて「仕事の時だって行き帰りは1人の時が多いよ。5人もいるから、マネージャーさんだって忙しいしね。別に苦じゃないし。もう大人だしどこにでも行ける。電車にだって普通に乗るよ〜」とのことで、その日もタクシーを自分で呼んで、アツたちにも「途中まで乗ってく? それとももう一台呼んであげようか?」なんてサラリと言ってくれて。「もう立場が反対よ」と恐縮したばかり。共演者にも好かれていて気配りの出来る人。トッツー、その節は本当にありがとうね。

 メインボーカルでもあるハッシーは一番最後に加入した末っ子で、最年少の25歳。ダンスも演技もと精力的だけど「やっぱり歌うことが大好き!」なんですって。参加当初はちょっぴり生意気で「俺が、俺が」な部分もあったんだけど、優しい4人のお兄ちゃんたちが何しろ暖かい目で見守っていてくれて「ハッシーの好きなようにやればいい」って、自由に泳がせてくれて。グループ名に”さん”を付けて呼ぶと「エービーシージーさん」になっちゃうんだけど、「後輩たちが気を使ってそう呼ぶんだけど俺たち、ジーさんじゃないっつうの」と言い返すのもいつもの事。実生活ではお姉ちゃんがいて、仕事場には頼もしいお兄ちゃんたちがいて、末っ子気質のみんなから愛される可愛い奴なのよね。

 さてさて最後は壊れたキャラクター!?  で現在、独自路線で突っ走っている塚ちゃん。小学生時代は体操クラブに所属。30回連続バック転を披露するなど、とんでもなく高い運動神経の持ち主。面白いんだけど、どこかが普通じゃない「アウトな存在」で、コメント1つとっても意外性抜群。先日も『アウト✕デラックス』で、ジャニーズの苦節20年のグループ「ふぉ〜ゆ〜」に向かって、「でも結果、君たちはバックで、俺たちはデビューしてるけどね」と上から目線発言をしたんだけど、ふぉ〜ゆ〜とも長い長いお付き合いだし、仲がいいから言えたことであって。塚ちゃんも十分な苦労人だから、精一杯の毒舌いじりをしてもてなしてあげたみたいなの。苦楽を共にした仲だものね。

 前に塚ちゃんが激しい動きのせいで足を骨折して歩けない時があったんだけど、そんな時でも仕事はあるし、取材もあるし。その大変な時に送り迎えをしていたのがお父様でね。階段しかない場合は逞しい体格の息子を背負って登って行って。そのお父様の姿を見ていて感動よ。塚ちゃんが「お父さん、ごめんね。重くない?」と気遣うと、「大丈夫。重くなんかないよ」とお父様が答えて。メンバーや周りの人にお詫びとお礼を言って息子を見守る力強く優しいお父様。本当にいい親子関係だなと思って見ていたのよね。

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秘密のアツコちゃん

2018.9.22 07:15

約20年間、アイドル、タレント、女優、俳優、監督や脚本家など、さまざまな業界人とともに仕事をしてきた結果、気づけばとんでもなく情報通に。毎日、テレビ局や出版社、レコード会社や映画会社などに日々出没し、マスコミ界隈をふわりふわりと歩き回っている。

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