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松本人志が公開いじめを笑う『HITOSHI MATSUMOTO Presents FREEZE』の“価値”とは?

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 そして、松本は<タイトルは『FREEZE』っていうね。なにもしない者が制するというね。でも、そこにはきっと笑いが絶対にあって>と話をまとめた。

 エピソード1を見る限り、<そこにはきっと笑いが絶対にあって>というのは疑問だ。実際、番組に寄せられているレビュー文やSNS上では、先ほど述べたドローン出刃包丁の演出などを例に挙げながら疑問を呈する声が少なくない数出ている。

 現在配信されているのはエピソード1のみ。週に1話ずつ更新され、最終的には5話を予定している。序盤でこれなのだから、佳境に入ったところで出演者がどんな目に遭うのかは想像するのもつらい。

 インターネットオリジナルコンテンツの番組が、自らの価値を喧伝する際、しばしば「地上波ではできない」といった文言を使う。前述の会見で松本は<テレビの世界からは干されかけているのでAmazonさんと心中するつもりでやっていきたい><とにかくこれを観てもらわないと。今のお笑いの最先端とは言わないけど、誰もやってないことをやってるので1回は観てほしいですね>と語っており、『FREEZE』にもその側面はあるのだろう。

 しかし、クリエイティブの自由を与えられ、地上波ではできない番組づくりをした結果として行き着いた場所が、『FREEZE』のような「奴隷を虐待して遊ぶ中世の王様の遊び」的コンテンツだとするならば、あまりにも虚しいと思わずにはいられないのである。

(倉野尾 実)

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