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親の負担を気にして「塾に行きたい」と言えない子ども

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Thinkstock/Photo by taka4332

 株式会社リクルートマーティングパートナーズは11日、現役高校生・高校既卒者268人と会員の保護者948人を対象に実施した「学習サービスの価格意識」についての調査結果を発表した。その結果、「家計への負担を考え、金額の高さで受験勉強のための学習ービスの利用をためらったことがある」と答えた子どもは70.1%もいた。家計状況を鑑みて「塾に行きたい」と言うことを躊躇した子どもは多いようだ。

 一方で、「お子様が家計への負担を考え学習サービスの利用をためらっていると感じたことはない」と保護者の42.9%が回答。“ためらう子ども”と“それに気づかない親”の間には認識の差があることがわかった。もしくは、親の経済状況や心情を察し、悟られないように願望を隠しながら生活している子どもは少なくない、ということなのかもしれない。

 学習塾の費用は一つの教科で概ね1カ月1万円から。夏期講習など特別期間は負担も増大する。厚生労働省の「平成28年 国民生活基礎調査の概況」によると、児童のいる世帯に生活意識を聞くと「大変苦しい」(26.8%)、「やや苦しい」(35.2%)と6割が苦しいと回答。母子世帯では「大変苦しい」(45.1%)、「やや苦しい」(37.6%)と8割もの家庭が家計状況の厳しさを感じている。これだけ生活に苦労している子育て世帯があるのだから、上記調査で7割の子どもが遠慮してしまうのも頷ける。

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宮西瀬名

フリーライターです。ジェンダーや働き方、育児などの記事を主に執筆しています。
“共感”ではなく“納得”につながるような記事の執筆を目指し、精進の毎日です…。

twitter:@miyanishi_sena

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