“置屋の女将”有働由美子に『news zero』のメインキャスターは務まるのか

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 ここで頭をよぎるのが、後任の有働由美子キャスターに、村尾キャスターのような気骨ある報道ができるのであろうかという懸念だ。

 そして、その懸念は、キャスター就任前の現段階で、すでに現実のものとなり始めているのかもしれない。

 有働キャスターはNHKから退社したことを伝えるファックスに、<今後、有働由美子というジャーナリストとしてNHKの番組に参加できるよう精進してまいります>という言葉を記していたが、それを受けて池上彰から<ジャーナリストとしては、そんなに簡単にジャーナリストなんて自称してほしくない>(2018年4月に行われた自身の出演する新番組の会見にて)と牽制されていた。

 また、新体制となる『news zero』(10月からのリニューアルに伴い番組ロゴが小文字に変更される)のメンバーによる記者会見で有働キャスターは、若い世代のアナウンサーたちに囲まれて番組をつくっていくことを指し、<若いアナ、キラキラした人と、置屋の女将みたいな感じですが、女将なりに頑張ります>と発言しているのだが、<置屋の女将>というジョークに対して批判が起こった。この例えでは、若い女性アナウンサーたちを、「画面に彩りを添える華」程度にしか思っていないように見えるからだ。

 たとえば、元TBSアナウンサーの小島慶子氏はツイッターに<若手女性アナウンサーたちを励ますなら、彼女たちを対等な伝え手として扱ってあげて欲しいです。冗談なのはわかってるけど、残念><若い女性アナウンサーが、一人の情報の伝え手として扱われるのか、それとも場を賑わせる華として扱われるのかという問題です。有働さんが前者であるように、新人アナも若手キャスターも、伝え手として育ててあげて欲しいです>と綴り、軽率な発言に警鐘を鳴らしている。

 エッセイ集『ウドウロク』(新潮社)では、社会人になって以降、飲みの席などで周囲の男性の話やノリに合わせることができるように、特に下ネタへの耐性を意識的に身につけたと書かれており、<いまやそういう話に対応できるどころか、若い男子を前にドヤ顔で、こちらから新ネタを披露するほどになっております。心の片隅では、いかんな、いまの時代、セクハラで訴えられるぜ。そしたら独身中年女、なにを言われるか分からんわ、ああこわい、とちょっとだけ感じてもいました>なんてことまで綴っている。この感覚は、これからの時代のキャスターにとっては、まったく不要なものだろう。

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