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仕事のモチベーションは給与UP・昇進・上司の人間性

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Thinkstock/Photo by dima_sidelnikov

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 株式会社HRBrainは12日、個人の目標設定をしている従業員295人を対象に実施した「目標管理に関する調査結果」を発表した。まず、「目標管理に関する上司への評価を10点満点で評価すると5.6点と微妙な結果になった。以下、回答者から寄せられた具体的な意見である。

・非常に親身に仕事もプライベートも相談に乗ってくれ、色々な場面で意見を反映してくれる。 楽しく仕事ができるよう配慮してくれる。(10点)―20代男性
・一人ひとりをよく見てくれている(9点)―20代女性

 自分の働きぶりをキチンと見てくれ、積極的にコミュニケーションをしてくれる上司は高い点数が付けられている。

・常にビクビクさせられているから(2点)―30代女性
・人の話を全然聞かない(1点)―40代男性
・自分の立場ばかり気にして、私達の事を全く考えてない(0点)―40代女性

 一方、利己的かつ威圧的で、コミュニケーションを全くとらない上司は低い点数になっている。

 また、どういう上司なら目標達成に向けて頑張れるのかとの問いへの回答は、「部下の目標を把握し、的確なフィードバック・評価を頻繁にしてくれる人」(58.0%)が最多。次いで「目標達成に向けて、一緒に取り組んでいる姿勢を感じる人」(52.5%)、「自分に合った目標設定を一緒に導いてくれる人」(38.6%)と続いた。やはり、コミュニケーションを積極的にとってくれる上司は人望が厚く、「この上司のために頑張りたい」と思わせるようだ。

結局、モチベーションは“金”次第

 さらに、「あなたの、目標達成へのモチベーションになっていること」という設問では、「インセンティブや報酬などの獲得のため」(48.1%)、「昇給や成長などのキャリアアップのため」(36.9%)といった回答が多い。「昇給」や「報酬」などがモチベーションになるのは当然のことだろう。

 「上司から良い評価をされたい、ほめられたいため」(25.8%)、「所属するチームや会社の目標達成に貢献したい」(23.4%)など、会社や上司のためといった回答も少なくなかったが、活躍に見合った“もの”が与えられないと、モチベーションはなかなか上がらないものだ。

そもそも目標設定制度は機能してない

 上司の評価に満足していない部下が多かったり、モチベーションを高めるためには「昇給」や「報酬」が有効だったりと、目標管理について様々な事実がわかる調査だった。だが、そもそも目標設定とその管理が組織的にできている企業はどれほどあるだろうか。

 同社は以前にも目標管理に関する調査を実施しており、「その場しのぎの目標設定をしたことがあるか」という設問で、「よくある」(30.5%)、「たまにある」(47.8%)と約8割が回答。多くの従業員が面談時に、“なんとなく”の目標を設定していると言えそうだ。

 さらに、「設定した目標を常に意識して、日々の仕事に取り組んでいる」と回答した従業員はわずか35.9%。目標管理が仕事にあまり効用をもたらしているとは言い難い。いやむしろ、働き方に悪影響を与えている可能性さえある。「部署異動や新しい上司が就任したなどの引き継ぎのタイミングで、 上司によって求められる指標、フィードバック等が異なっていたため、やりづらい、困惑したことがある」と回答した人は80.0%もいた。

 適切な目標設定と、達成した際の報酬や昇進は、モチベーション維持に欠かせないものだろう。とはいえ、その管理をする人材がそもそも不足しているという会社も少なくはないかもしれない。

宮西瀬名

フリーライターです。ジェンダーや働き方、育児などの記事を主に執筆しています。
“共感”ではなく“納得”につながるような記事の執筆を目指し、精進の毎日です…。

twitter:@miyanishi_sena

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